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【うつ病】かさぶたの下にはまだ傷があった

昨夜、とある曲を聴いて号泣しました。
もう大丈夫だと思ったのにさ。


聴いた曲は、ラ・ラ・ランドのサントラの1曲、Audition。
自分の夢をただひたすらに追いかける夢追い人の曲で、とても好きな曲。
学生時代の就活中によく聴いていました。

以前も書きましたが、
私は10代の時から化粧品業界に憧れて、理系に進んで化粧品企業と共同研究している大学に進学し開発職を目指していました。就活で何十社も落ちて上手くいかないなか、4年付き合っていた彼氏に浮気されて別れて、腹立てながら「絶対化粧品会社に入ってやる」とAuditionを聴きながら気合を入れなおして頑張りました。前職の化粧品会社に入社してから、仕事が山積みで帰路で24時を超えた時もこの曲を聴いて踏ん張った。うつ病を発症して、通勤中に涙が出た時もこの曲が支えてくれていたな。

ここ5年間くらいは、くじけそうなたびにこの曲を聴いていたんじゃないかと思います。

そんな思い入れの深い曲ですが、病気の治療中に仕事のことを考えたくない時期が訪れてから、しばらく遠ざけていました。
私にとって「夢に向かって頑張ることができる曲」だったのですが、病気で仕事をやめたことで「夢に破れたことを思い出す曲」に代わってしまったからです。


そしてかなり体調が良くなった現在。
夫くんとマイクラをしながら作業用としてランダムでサントラをかけていたときに、不意にこの曲がかかりました。

曲が始まるとともに静かに目から流れ出す涙。まだそれに気づかない夫。
あ、やばいと思ってティッシュを取りだす私。まだマイクラに夢中な夫。
涙と共に溢れる鼻水をかむ。さすがにおかしいと思った夫、こちらを向く。

あら、不思議。
楽しくマイクラをしていると思ったら、隣で妻が号泣しているじゃないですか。さっきまで笑ってたのに。

そんなカオスな状況ですが、さすが夫くん。動じずにそっと追加のティッシュを差し出して背中をさすってくれます。厄介な病気に連れ添ってくれてありがとう。


もう十分に活動できるし笑って暮らしているのですが、まだ傷は治りきっていなかったようです。いや、治るという表現が間違っているのかもしれません。うつ病は治らないっていうもんね。

人生はままならないもの。
どうしようもないことは起こります。

それに直面するたびに、
私は泣いて、絶望して、放心して、開き直って、歩き出すんだろうな。

歩き出せたらいいな。

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