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【読書】『伊勢物語』(ストーリーで楽しむ日本の古典)
2023年5月15日(月)、岩崎書店の「ストーリーで楽しむ日本の古典」シリーズの1冊『伊勢物語』を読み始めました。平安時代に書かれた『伊勢物語』を「原書」、今回の岩崎書店の本を「本書」として区別したいと思います。本書の著者は石崎洋司さん、絵は二星天さんでした。
■はじめに・『伊勢物語』の構成
いつもは読み終えた後にメモや感想を残すのですが、今回は本書の1章を読んだ時点で記事を書いてみようと思いました。
『伊勢物語』は、第1段から第125段まで、ばらばらの短い歌物語を集めた短編集のようなものです。本書は、もちろん現代語訳(意訳も含み)で書かれています。私は、和歌の部分は二、三度(繰り返し)読み、歌の解説と本文を読む形式をとりました。
しかし、歌を読んでその世界に浸ると、恋愛ものであることもあってか、10首くらいでお腹いっぱい(変な表現ですみません!)になる印象を受けました。とても、125段まで一気読みできる気がしません。
極端に言えば、和歌というものは、気に入った一首があれば、解釈や背景、自分の感想など、それだけで一つの記事をかけるような気がするのです。
もちろん、『伊勢物語』として、一つのテーマを扱っている部分もあるので、ある程度期間を決めて読んでみようと思うのですが、少しずつ読み進めて行きたいと思います。
■『源氏物語』と『伊勢物語』
これまで美術館で、『伊勢物語』をテーマにした屏風など、目にして来ました。原書や本書を先に読んでいたら、「あの段のあの場面だ!」など、より深い理解を得られたかもしれません。まぁ、悔やんでも仕方のないことですが、今後に生かしたいものです。
さて、『源氏物語』の方が『伊勢物語』より、国民の知名度はあるような気がします。『源氏物語』は『枕草子』と並び称されることが多いです。しかし、こうした美術品(や「能」の題材)としては、『伊勢物語』も多くあります。「(『源氏物語』と比較して)屏風などはどっちが多いのかな?」「(『源氏物語』より)やっぱり『伊勢物語』?」「あなたはどっち派?」など、あれこれ思ってしまいました。
『伊勢物語』の場合、和歌を含んだ短編集ということもあり、『源氏物語』より、読者の想像が広がる・間(空間)があるように思います。色々な作品の題材にしやすい(してみたい)部分もあるのかな、と思いました。
余談ですが、『伊勢物語』にまつわる屏風や作品など、段ごとにまとめた図録などがあったら、私は購入してみたいなと思います。
■さいごに・恋愛物語
本書の副題というか表紙にも、「平安の姫君たちが愛した最強の恋の教科書」との記載があります。恋の歌や物語が多く、編まれていると思います。
男性の読者としての視点も含めて、楽しく読んで行けたらと思いました。
以上です。