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健康長寿の象徴になったミック・ジャガー
「意外にもドラッグで死ななかったミュージシャン・トップ10」という動画あって。
10 Musicians Who Surprisingly Didn't Die From Drugs (watch mojo)
1位は、みんな納得、キース・リチャーズでした。
「セックス、ドラッグ、ロックンロール」という、カウンターカルチャーのスローガン的な言葉がありました。
それを聞くと、多くの人は、「優等生」ビートルズに対する「不良」キャラで売られていたローリング・ストーンズを思い浮かべたものです。
中でも、ジャンキーとして知られたキース・リチャーズは(私の若いころはキース・リチャー「ド」でしたが)、いちばん先に「死にそう」でした。
しかし、ドラッグを常用していたロックミュージシャンたちは、1度死ぬようなひどい目にあい、改心して、かえって健康になった人も多い。
上のリストにあるエルトン・ジョン、ニッキー・シックス(モトリークルー)などとともに、キース・リチャーズもその1人です。お達者で何より。(最後までやめられなかったタバコも、ついにやめたとのこと)
イギリス人男性の平均寿命(79歳)を超え、今年めでたく80歳を迎えられそうです。
そして、同い年(1943年生まれ)のミック・ジャガーが、今や健康長寿の象徴のようになっているのを知る人は多いでしょう。
彼は、2019年に心臓手術をしてから、ますます「健康管理がいちばん大事」と主張するようになりました。
「ミック・ジャガーのエクササイズ」という動画はたくさんあります。
それによれば、週6日、1日3時間のエクササイズを欠かしません。
それも、有酸素運動、筋トレ、ストレッチ、ピラティス、ヨガ、など、現代のフルコースといっていい内容です。
彼は2022年の「サンデータイムズ」インタビューで「楽しいわけじゃない。やるべきだからやるのだ(I don’t enjoy it very much, but it has to be done)」と言っています。
そして食事はいわゆるケトダイエットで、炭水化物を避け、十分なたんぱく質をとる。3食、規則正しく摂ります。
また、いわゆる「マインドフルネス」を重視し、幸福感を持続させ、ストレスをためない習慣を守っています。(彼にとって、そのためには音楽をやるのがいちばんでしょうが)
つまり、
1 運動
2 食事
3 メンタル(ストレスなし)
の3拍子そろった鉄壁の健康法で、まさにお手本といえるものです。
「健康オタク」と呼ばれる芸能人は日本でも多いのですが、素人の私から見ても「間違ってるのでは」と思う人は多い。
志村けんさんは、その悲しい例でした。
ドリフターズは、武道館でビートルズの前座を務めたとおり、ストーンズとも同時代の「バンド」です。
志村さんは、その中で、10歳は年下の、いちばん若いメンバーでしたが、70歳で亡くなりました。
彼は生前、「健康オタク」として知られていて、本も出していました。
しかし、それは怪しげなサプリや「体にいい」何かを集中的に摂るような、テレビのワイドショーで紹介される類の健康法ではなかったかと思います。
晩年まで芸能界の後輩たちを引き連れて飲み歩く姿が目撃されていました。
彼は、ご承知のとおりコロナで亡くなりましたが、年齢からも、もう少し健康的な生活をしていたら、と惜しまれます。
同じドリフターズの仲本工事さんも、昨年亡くなりました。私は彼のYouTubeチャンネルのファンだったので、いまだに喪失感を引きずっています。ドリフターズ時代から好きな人でした。
彼はすでに80歳を超えていて、交通事故で亡くなりました。ある意味では天寿をまっとうしたのかもしれません。
しかし、YouTubeチャンネルを見ていると、脂っこいものを食べ、タバコを吸い、パチンコが好きであまり運動はしない、という感じで、生活習慣の上では少し残念な気がしたものです。
80歳で、運動を欠かさない健康的なミック・ジャガーは、やはり稀有な存在だと思うのですね。
もうツアーはなかなかできないかもしれませんが、新しいレコーディングのニュースはありました。
同年代のポール・マッカートニーとともに、我々にとっての健康長寿のかがみと言えます。
そして、それはそうなる、という気もするのです。
自分が「ミック・ジャガー」であれば、それは1日だって長生きしたいと思う。「ミック・ジャガー」である幸運を1秒でも長く味わいたい、と思うでしょうからね。
とはいえ、ミック・ジャガーではない私も、生きる喜びを全身で表しているような彼のパフォーマンスに、やはり励まされます。
これがロックンロールであり、これがロックスターだなあ、と改めて思いもするのです。
ミック・ジャガーは、ご承知のとおり、30代の美しいバレリーナ、メラニー・ハムリックと交際中です。
10年前の2012年、レターマンショーに出たとき、ミックは「50年間のロック生活で私が学んだこと」を披露しました。
そのときの、「50年間のロック生活で学んだこと」第1位は、「セックス、ドラッグ、ロックンロール」への、50年後の回答として有名だと思います。
そして、そのモットーの延長に、ミックのその後10年の健康があると思うんですね。
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