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「馬鹿にされた」と傷つく東浩紀

宮台真司が原発「処理水」問題でなんかやらかして、みんなが宮台と社会学(者)を馬鹿にした(私も尻馬に乗って馬鹿にした)その4日後。

今度は、東浩紀が、X(ツイッター)上で、有名社会学者・岸政彦(京都大学教授)に「馬鹿にされた」と噛みつく事変が勃発。今朝起きたら、周辺が騒動になっていた。


事変が発生したのは9月6日の午前1時ごろだが、発端は5日午前の岸の以下のポスト(ツイート)らしい。


<岸>
東浩紀ってちゃんと読んだことないな 新刊おもしろそうやな 読もかな




それに6日午前0時半ごろ、東が噛みついた。

<東>
マジすか! ぼくは岸さん読んでます。前にお会いしたこともありました。 今後ともよろしくお願いいたします〜


<東>
ええー あえてよんでないと言ったのに? びっくりです。では次回。 今後は相手が読んでないという前提でひとを馬鹿にしないようにお願いします〜


<岸>
ええええええ!!!! 馬鹿にしてないですよ!!!!!! めっちゃびっくりだ、、、、、


<岸>
「読んだことなかったけど新刊おもしろそうだから読んでみよう」って言ったのが馬鹿にしたことになるんですか、、、、、、、


<東>
いやいや そうじゃなくて話しましょうよー


<岸>
すみません意味がわからなくて怖いです、、、、、


<東>
そうですね。でも僕も怖かった。 だって、大学で大きな影響力をもっているひとが、業界の「常識」を前提にして、うちが何年もかけて作り上げていた本を腐している。 それに対して僕?というかゲンロンのような小さな組織ができることは対話を申し出ることしかないと思うのですが、それは違いますか?


<岸>
いやいやいやぜんぜんくさしてないですよ!  繰り返しますが、これまで読む機会がなくて読んだことがなかったけど新刊おもしろそうだから読んでみようかな、っていうのが、馬鹿にしたことになるんですか????????


<東>
まあ、ひとことでいえば、東浩紀を馬鹿にしていればなんとかなるという人文系の雰囲気に対して、これからは「声を上げていく」ということです。あたりまえです。こっちも人生かけてやっているんです。


<岸>
東浩紀をブロックした 本当に意味がわからない




その「馬鹿にされた」と言っている東は、数日前は宮台真司に「ひとをバカにするのはよくない」と説教する立場だった。



東の本とか、ちゃんとした学者はあんま相手にしないんじゃないの?

でも、売れてるからいいじゃないかと思う。

岸の「読んでみようかな」は、学者としては好意的な言だと思う。

でも、それが、東の経年のヒガミ、被差別意識に火をつけたのかな。

読んでない、と言っただけで、「わが社の長年の努力にケチつけた」みたいに当たられ、「人生かけて」ウザがらみされるのは、岸でなくてもこわいね。本を読んでないだけで、ね。

あるいは、新刊を話題にするためのひと騒動、東の高等戦術なのか。

東と岸は、年が近く、どちらも小説を書き、どちらも文学賞や毎日出版文化賞を受賞している。東のほうは岸をライバル視していたから、岸の「読んだことない」に傷ついた、と見るのがいちばん自然か。


いずれにせよ、ここには、いちおう学界に地位を占める文化人と、ほぼ日本マスコミ内でだけもてはやされる文化人(内田樹とか宮台とか)との、二つの世界(講壇学問と俗流学問)の衝突みたいのがあって、たまたま岸が両者の境界にいるので顕在化した現象と思う。

これこそ、社会学なり哲学なりが考察して本にしてほしい現象なのだが。



<参考>



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