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結局、運やん。

死ね
母が父に「嵐の25周年を記念したライブ(まあ、内容は過去ライブの総集編らしいけど。)に○○日行くから」と夜ご飯の時に伝えると父は数秒間沈黙し、「わかった。」とドスの効いた声で母に言った。「明らかにおかしい。」そう思いながら僕は日本シリーズの素晴らしいベイスターズの打線を見ていた。姉も普段は野球に全く興味は無いが、僕の自己流解説を聞きながらだと、苦無く見れるらしいので一緒に見ていて父の発言があった後に「直ぐ部屋に戻るぞ。」と目で合図を出した。僕と姉は直ぐにリビングに入り、日本シリーズを安心材料として気持ちを落ち着かせていた。僕は今日本当は登校日だったが午前3時という一番登校日に起きたく無い時間帯に起きてしまい、そこから寝ることも出来ず、睡眠時間3時間で学校に行かないといけない状況になっていた。テスト前の一夜漬けで登校するのと、今回の場合は訳が違う。一夜漬けの時は「テスト」という完全なる目的があるのでその為にテスト前に徹夜で勉強する行動を取っているから、別に一睡もしていなくても学校に向かって歩ける。だが今回の場合は午前3時に起きるという事は別にしたいからした行動では無く、偶々の出来事だったので徹夜した時よりも腹立つし、普通の登校日という事もあり何も考えずに休める事が出来るので、「休む」という選択肢しか脳内には無くバックの中も、母が作ってくれた弁当、水筒、昨日コンビニ5店舗回って掻き集めた切手を貼ったレポート(これはどうしても学校にレポートを提出したいという気持ちから)スマホ類、だけを入れた。行く前に洗面所で見た自分の隈の大きさを確認する事で、登校したく無いという気持ちに拍車をかけた。そのまま自転車を漕いだ。駅到着。何故か人が僕以外1人居ないので直ぐにスマホで運行状況を確認した。そしたら「昨日の大雨の影響で今日の運行は終日見合せ」という文字がブルーライトと太陽の光に照らされながら僕の目に飛び込んできた。「行く前に確認しとけよ。」家に帰ると必ず母にそう言われるだろう。でも「学校行かない理由が出来た!」とも思いかなり感情を高ぶらせて帰宅した。母に理由を説明すると「行く前に確認しとけよ。」と案の定返って来た。そんな幸運に今日は恵まれていたのになんでこんな気持ちにならないといけないのか。

生まれてからずっと父に気を付けて生きるの
なんでなん。
生まれてからずっと父に気を付けて生きなくても良い人間がいるのも
なんでなん。
環境という人生において最も重要な要素が運で決まるの
なんでなん。
結局運やん。人生。
サンデルも言ってたわ。
俺もそう思う。
けど、腹立つやん。なんか。
「俺の友達も、あの時言った父の事理解出来なかったんだろうな。」とか思うやん。
でも、皆んな何かしらの「死ね」という気持ちを持って生活している。
じゃあ、仕方ないのかな。
「まあ、俺にしか分からない事だから
基準を他者に向けてはいけない。」
皆んなそんな感じなのかな。
だから、この先の事を考えるよりも、
根拠の無い自信だけを持つ方が、
人生楽しいのだろう。
俺は出来ないけど。

追記
死ぬ程眠たいのに書いた俺
偉。

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