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『cataro Quest』第1弾「兼六園で和の心を育もう」開催レポート

みなさんこんにちは。cataro学生企画部です。
3月12日~13日に実施した「cataro Quest〜兼六園で和の心を育もう〜」という企画について、レポートしたいと思います。

・はじめに(「cataro Quest」とは)
 「cataro Quest」は、大学生が主体となり企画立案からイベント実施までを行う体験型イベントです。自身の「やってみたい」がカタチになるプロセスや、多様な価値観を持つ仲間・社会人との共創を経験することができます。

・企画段階(2022年11月頃~)
 cataro学生企画部の硬ラムネです。イベントを実施するまでの企画立案についてレポートします。
 最初は、この企画をどのような形にするのかを明確にする為に、学生やODKソリューションズ、日本社会の現状分析や課題を挙げることから始めました。運営チームの人数が7人と多いうえに面識のないメンバーも含まれていたため、ミーティングを行う上で障壁がかなりありました。そのなかで、様々な意見をすり合わせて、一つの企画を作り上げることには多大な労力を要しました。長い時間を掛けて、現状分析やなぜこの企画が、世の中やODKソリューションズのメリットになるのかを少しずつ文章化していきました。


企画段階のアイデア出しの様子

 次に企画を練った後に、企画書を書く段階になりました。参加者全員がこの企画を通して成長できるようにするにはどうすれば良いのか、訪問する場所や金沢の地で行うイベント、必要な費用などを練りました。しかし、ここで問題が発生してしまいました。予定が合わず7人全員が揃ってミーティングを行う事が出来ず、仕事を割り振る際にも、ミーティングに高い頻度で参加する人とそうでない人で仕事量に差が発生してしまい、人によっては仕事量の過集中が発生してしまいました。また、企画書作成の締め切りが大学の試験期間と重なってしまい、人によっては締め切りに間に合わすために、肉体、精神共にかなりの無理をしてしまうこともありました。


作成した企画書の表紙

 予算の指摘などによる企画書の書き直しを乗り越え、イベントの準備段階になりました。施設の仮予約や訪問先の確認、参加者の募集、イベントページの作成などを行いました。施設によっては電話がなかなか繋がらなかったり、連絡に時間が掛かったりと、期限内に仕事を終えることが出来ない事もありました。しかし、春期休暇になり、チームメンバーと連絡が取り易くなったため、仕事の共有を上手く行い、準備を進めていきました。また、直前になり兼六園を訪問する日に雨が降る予報であることを知った時は、予定を変更することが出来ないか、急いで検討を行い、無事イベント当日を迎えることができました。

・イベント1日目(3月12日)
 cataro学生企画部のひだです。イベント当日についてレポートします。
 まず、金沢駅で参加者が集まったあと、長町武家屋敷跡に行きました。長町武家屋敷跡は、加賀藩の中流・上流の武士が住んでいた屋敷が多く集まっていたところで、今でもその多くは実際に住民がいるため、一般公開されていません。私たちは、数少ない一般公開されている野村家の武家屋敷を見学しました。野村家はあの前田利家の直臣として代々続いた由緒高い名家だそうで、社会の教科書に掲載されているような展示品(南鐐二朱銀)があったり、綺麗な日本庭園があったり、茶室があったり。素晴らしい屋敷でした。実際にCMのロケ地としても使われているようです。

 続いてはお昼ごはん。兼六園の中にある三芳庵というお店に行きました。メニューは付出、八寸、お造り、治部煮、ご飯、お吸い物という素晴らしい和食のメニュー。ちなみに治部煮とは、鴨肉やすだれ麩、季節の野菜などを煮た石川県の郷土料理だそうです。大学生の私としては、久しぶりにこんな豪華なお昼ご飯を食べたなぁと思いました。部屋には3月ということもあって雛人形が置いてあるなどとても風情を感じました。いとをかし。ちなみに、メンバーはここで初めて自己紹介しました。まだ結構固い雰囲気だった気もしますね。

 続いて、石川県立音楽堂に行きました。ここではあの有名な安珍清姫伝説について、前半は道成寺の住職による絵解き、後半はそれを舞や音楽で表現するというものを見ました。前半の方は、住職の方が笑いを交えながら、安珍清姫伝説に関して絵巻きと共に解説。R―1グランプリに出れるのではないかというくらい面白いお話でした。和歌山県にある道成寺でいつでも観れるそうなので行きたい方はぜひ。後半も迫力ある音楽と舞。見入ってしまいました。

 そして、1日目最後は金沢21世紀美術館。インスタ映えすると話題のスイミングプールは見ることができませんでしたが、外にある鮮やかな展示品や中の様々な芸術作品は、綺麗だと思うと同時に、近代すぎてわからないものも多くありました。「航路-島々への接続」というテーマで沖縄や東南アジアの近代的な作品が多くありました。きっとこれがわかる大人になるはず。。。

・イベント2日目(3月13日)
 2日目は、今回の企画の肝、兼六園に行きました。(残念ながらトラブルにより遅刻してしまったメンバーもいましたが)兼六園は、説明するまでもありませんが、日本三名園の一つで、歴代の加賀藩主によって少しづつ形作られてきた日本を代表する大名庭園です。最初に入ったところには、大きな像がありました。これは明治記念之標というらしく、西南戦争の戦没者の慰霊のために作られたそうです。日本で最初の西洋式の銅像でもあるそうですよ。ちなみに、この像には、ヒ素が含まれているために、鳥が寄りつかないという研究があり、イグ・ノーベル賞を受賞しています。なんとも面白い銅像ですね。私たちは、悲しいことに、天気が悪かったので、寒い、濡れるということになってしまいましたが、兼六園の美しさは見ることができました。晴れであれば、着物を着て回るはずだったのですが、また次の機会があれば、晴れの兼六園を見たいですね。

 次にひがし茶屋街にお菓子を食べに行きました。お菓子といってもこの企画に沿うように、和菓子とお抹茶をいただきました。ちゃんとお菓子は4等分にして、礼儀正しくいただきましたよ。こういう時に、普段の行儀の良さが出ますね。

 前も食べたのにまたかと思われるかもしれませんが、ここでお昼ごはん。金沢を支える天下の台所、近江町市場で海鮮丼をいただきました。私は太平洋側に住んでいるので、日本海側のエビや魚はとても美味しかったです。もちろん、天下の台所ですから、私の住む太平洋側の魚も売っていましたけどね。

 最後に石川県観光物産館にて金箔貼り体験を行いました。金箔を使用した伝統工芸品が日本には数多く存在しますが、そのほとんどを生産している金沢で、金箔塗りを体験できたことはとても貴重な経験でした。実際に金箔を貼るときには店員さんに優しく手ほどきしていただいたため、容易に貼ることができましたが、綺麗な見た目に仕上げる難しさや1日に何個も作る職人の大変さを体験できました。

・さいごに
 イベント当日、急遽予定が変更になったり、段取りが悪くスムーズに移動が出来なかったりなど、アクシデントが幾つかありました。事前準備が万全ではなかったことは反省点の一つだと思います。しかし、運営チーム一人一人が企画の成功の為には何が必要か考え、自発的に動くことが求められた今回の企画によって、我々運営チームは成長を感じることが出来ました。そして、同じ志を持つ仲間と出会えたこと、仲間と共に仕事が出来たことが、貴重な経験になりました。今回の企画に関わりのある方、現地の方々、参加者様、運営チーム、そしてODKソリューションズ、出会いと機会の提供に感謝いたします(いけだ)。
 こうやって二日間を振り返ると、言葉では表せないような思い出もたくさんあり、“楽しかった”の一言に尽きます。このようなイベントがなければ出会わなかったような人々と二日間回れたことだけをとってもこのイベントの価値は見出せると思います。様々な和の体験を通して、様々な人々とともにこの企画を実施できたこと嬉しく思うと同時に、ODKソリューションズ、cataro学生企画部兼六園チームに感謝を表し、このレポートを書き終えます(ひだ)。

             (写真担当:cataro学生企画部・兼六園チームサブリーダー ねこ)

・フォトコンペの当選者について
 cataro学生企画部のさっしーです。この場をお借りして、兼六園イベントにおける企画の一環として行いましたフォトコンペの入賞者を発表致します。厳正なる審査の結果、ケープラさんが入賞者と決定致しました。おめでとうございます。応募されました皆様、本コンペにご参加いただき誠にありがとうございました。

※タイトル画像提供:金沢市


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