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立替経費の精算 〜会計検査院〜

従業員の立替経費の精算の話

今時の会社、とりわけベンチャー企業は小口現金なんてものは持っていないことが多い。管理が面倒だし、盗難・横領のリスクもある。

このため、従業員の出張時に宿泊費や交通費に充てるために仮払で現金を支給することもない。従業員が立替払いして事後精算が通常だ。

翻って、私が2年前まで在籍していた会計検査院はどうだろうか。こちらも立替払いで事後精算だ。ただ、かつては現金を仮払支給していたらしい。

というのも、会計検査院の多くの職員は、年間稼働日数の3分の1、概ね80日程度は出張している。さすがに飛行機や新幹線のチケットは会計課が旅行代理店から購入しているが、それでもホテル代や現地のフェリーやら特急やら高速バスやらは立替払いになる。

そして、立替経費の精算には早くて2か月、3か月掛かることもざらだ。となると、未精算額が数十万と膨らむこともあり得る。クレジットカードである程度先延ばしできるが、それなりに預金残高を維持していないといけない。特に新人には相当な負担になるらしい。

ということで、労働組合では、仮払支給を毎回要望している。

とはいえ、ある程度預金残高のある大勢の職員からすると仮払の精算はとても面倒くさく、一度立替払いの制度になってからは、ずっとそのままだ。

個人的には、立替払いの方が楽だし、組合の言い分には賛同できない。新人が出張に出るのは採用されてから半年以上も後の話だし、その頃までには1回か2回賞与も支給されている。あるだけ使ってしまうような無計画な者でなければ、何の問題もないはずだ。

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