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真反対の前置詞たち-of, with-

今回は前置詞について取り扱います。非常に奥が深い分野で語り尽くすことはもはや不可能ですが、今回は真反対の意味を持つ前置詞と題して「of」と「with」について、深ぼっていこうと思います。


「部分のof」と「剥奪のof」

「of」と言えば「〜の」という部分のofを想像する方がほとんどだと思いますが、古い英語では「of」は分離を表す前置詞でした。現代英語で分離を表す「off」は実は「of」と同語源なんです。

いくつか例を出してみましょう

A part of the cake was eaten.(ケーキの一部が食べられた)
One of my friends is coming.(友達の一人が来る)

部分の「of」

The thief robbed him of the bag.(泥棒は彼からバッグを盗んだ)
He was deprived of his rights.(彼は権利を剥奪された)

分離の「of」

和訳の際に「〜の」と訳してうまくいかない時は分離の意味から攻めると解決することが多いです。

「付帯のwith」と「対立のwith」

「with」と言えば「〜と一緒に」と思う方が多いと思われますが、中には「対立」を意味する「with」もあります。

I went shopping with my friend.(友達と買い物に行った)
A man is sitting with his legs closed.(男性が脚を組んで座っている。)

付帯の「with」

I' m angry with her.(私は彼女に怒ってる)
This is better compared with the other.(他と比べたらこっちの方がいい)

対立の「with」

対立の「with」に関しては日本語にも通ずるところがあります。例えば、早稲田大学と慶應義塾大学はなにかと比べられがちですが、比べられすぎた結果「早慶」と一括りにされてしまうこともありますよね。もともと「対立」してたものが、次第に「付帯(一緒)」になったわけです。

今回は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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