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kAii
2022年3月21日 02:58
流れていく景色をぼんやり見ながら、ただ揺られていた。急な雨が降ってきても、倦怠感とも違う単なる無関心に支配された私は、たかだか数センチからの侵入など気にも留めず、時折それが目に落ちて来ようがただ無意識の瞬きが増えただけだった。それを許すまいと運転手が窓を閉め、こちらに何かぼやいてきたのでイヤホンを耳に押し込み遮断した。「え~、人にはそれぞれ辞めようと思ってもついついやってしまう所謂癖っての