Vol.2 『元気だった母がある日「老人性うつ」に。』 その後・・・
父は退職してから畑を楽しみ、母は外で働いたり趣味をするのが生きがい。
これまで大きな病気はほとんどなく、母はいつも年をサバ読みしては、
若く見積もって、その割には「美人薄命だ」と言い続けてあっという間に
65歳を超えていた。周囲の人からも「明るく元気な人」という印象の母だ。
私は当時40歳。夫と二人暮らしで実家からは遠い県外に住んでいる。
実家近くに兄夫婦がいるがあまり実家の行き来は少なく、
皆それぞれに自立した生活といった感じ。
ある日母が玄関先の階段で足を捻ったと言う