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下心丸出しで飛び込んでくるようなやつらと、目立っていないだけで確かに人々の役に立っている人。本当の隣人はどちらでしょう。

311の被災者があちこちで、実は当時学生ボラがカスだったとか火事場泥棒が実際あったとか、実はねここだけの話ね…みたいな話をしてる。
「助けて貰ってる立場でそんなことを?」
「一部の悪い奴の事を針小棒大に?」
「ネトウヨの捏造では?」
みたいな無言の圧力があって、この10年”救っていただく側の弱者”に許されていたのは綺麗事だけ。
可哀そうな被災者。日本人の底力。頑張ろう〇〇。花は咲く…
みたいな美しいおとぎ話にそういう部分は不要だったからですよね。

でも、干支が一回りして、大きな災害がいくつか続いて、そして今回の地震で、もう良き事ばかり聞いてられないんですよ。

阪神淡路の人達がそうなったように、彼らも「先輩」として次のフェイズに行ったようです。

意識高い学生ボラの連中は、何か自分に得るものがあるはずだみたいに見返りを期待して現場に行ったんですよね。
被災者からの感謝だとか、ハートフルな出会い、圧倒的成長、自分探しの旅的な新しい「なにか」が得られると思ってた。
映画やドラマみたいな、キラキラと輝く美しい何かが。

無いです。そんなもの。ただただ一日中スコップを振り続けるみたいな現場が9割。実際多くの現場経験者から言われてますが、誰に感謝されることもなく、姿を見てもらう事すらなく。

当たり前ですわ。波をかぶっただけでそこはただの普通の町ですよ。普通の人々が暮らして、普通の人々が働いて、普通の人々が生きていただけです。特別ななにかなどありません。ちょっと考えればわかるのに。

で、そのキラキラが得られないとわかった瞬間から、悪い方向に簡単に裏返ってしまう。特に学生ボラは、本当は行きたいわけじゃないけどゼミや学部の……って人も全然いましたからね。

精神的/肉体的な投資が回収できない見込みになった瞬間に、パッと夢から醒める。彼ら彼女らはそのサンクコストを最小限にしようとして、少しでも投資分を回収する為、こんな活動は無駄だったと価値を毀損してみたり、救う価値のない田舎者達だったと仲間同士で悪態をついてみたり、真面目に作業するのをやめて遊んだりする。

それを見た人達は一生忘れないですよね。
何しに来たんだこいつらはと。
その憎しみは消化などされません。
だから10年以上たってもこうやってくすぶり続けて、なにかのきっかけで吹き出してしまう。

名前とか憶えられてる人も当然いると思いますよ。

まあよほどのことが無い限りその人生は二度と交わることは無いとは思いますが。殺意を覚えるほど憎まれるっていう経験、普通なかなかできないですよね。

そういう意味では得るものはあったのかもしれません。
自分が観測できないだけで。

阪神淡路の美談みたいになってる山なんとか組の炊き出しも「ヤー公の炊いたメシ食うくらいなら飢えたほうがマシ」って人も絶対いただろって思ってましたけど(特に神戸なんて)そういう話は”美しくない”から表に出ないだけです。
で、調べたら反社だとわかってから支援品を突き返した人とかやっぱりいたそうで。まあそりゃそうですよね。

「反社だってわからないように、被災者の方に気を遣わせないように気を付けてました」みたいなヤー公側のインタビューあってちょっと笑いました。

今回一躍脚光をあびた津田や山本みたいな連中もそうですが、自分たちにメリットがあるからやるんですよ。

ヤー公の場合、解体工事はシノギになる。復興利権狙いでどこにどんな人が住んでるか、恩を売りながら調べてるんです。
なんの見返りもなく義理と人情で人助けなんてのはフィクションの中だけです。所詮ヤクザはヤクザ。反社会的勢力。パブリックエネミーですよ。

迷惑系ジャーナリストや政治家(活動家)も実績を作って今後の政治活動の道具にしたいだけなのは明白ですよね。田舎に票田はないのでアンチ意見もノーダメっていうのは確かに戦略的だと思いますが、正月に帰省してただけの都会人も沢山被災してるって事を見落としてる気がするんですよね。
彼らが東京大阪や九州に帰った後、果たしてあんな連中の事をどう触れ回るだろうかってちょっと気になりますが。

まあ所謂14%の皆さんにウケれば良いっていうお話にも一定の説得力はあります。

なんというか、こっちもパブリックエネミーですわ。

災害ボラに限らず、人生や人間関係全般そうなんですけど
「自分の労力に見合った見返りなど無くて当然」っていう意識を持てるかどうかなんですよね。奉仕の心とか、宗教的道徳心、他人に期待しないとか、どう言い換えても構わないですけど。

下心丸出しで現場に飛び込んでくるようなやつらと、今目立っていないだけでも確かに人々の役に立っている人。

いま何もしないという行動をとることができている人々。

本当の隣人はどちらでしょうね。

「___です」

では、あなたもそのようにしなさい。


おしまい

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