【睡眠と肥満の関係】
今回は「睡眠と肥満」についてお話しします!
世界と比べると日本人は「睡眠意識が低い」と見られていて、世界主要29か国の中で下から2番目というデータも存在します。平均睡眠時間は7時間43分(2015年総務省統計局)となっており、国民の約40%は6時間未満と結果が出ています。
睡眠不足になると自律神経の乱れに繋がり、身体的な不調に陥りやすくなります。
集中力の低下や肥満者の特徴として挙げられる為、早期の改善に取り組みパフォーマンスを向上させていきましょう。
〜寝不足が与える影響〜
寝不足の状態が続くと主に下記の様な、身体的影響が挙げられます。
・成長ホルモンの分泌量減少
・コルチゾールの分泌量増大
・食欲増進
影響として目立つのは「ホルモン分泌の乱れ」が特徴的です。交感神経と副交感神経のメリハリがなくなることによって、自律神経に合わせて分泌されるホルモンも次第に乱れていきます。
その中でも成長ホルモンとコルチゾールへの影響は、トレーニングやダイエットには悪影響を及ぼしてしまいます。成長ホルモンは「筋肉合成」に必須な物ですので、分泌が悪くなる事は「筋肉をつける」という作業に支障をきたします。
またコルチゾールは「肝臓での糖新生・脂肪分解と代謝・筋肉でのタンパク質代謝」=エネルギーの亢進作用があるので、筋分解が進んでしまいます。筋肉量が減るということはパフォーマンスの低下に繋がり、最終的に活動代謝が低下します。
〜食欲の増進を引き起こす原因〜
食欲に関係するホルモンといえばグレリンとレプチンになります。グレリンは食欲増進ホルモンでレプチンは食欲抑制ホルモンです。グレリンの分泌量が増えると、レプチンは分泌量が下がるという拮抗関係にあります。レプチンの分泌をしっかりと行うことで、満腹感を感じやすくし食欲を抑えられます。
またレプチンには「脂肪の蓄積抑制」もあるので、肥満に歯止めをかける役割を果たします。
〜レプチンを分泌を高めるには〜
レプチンは脂肪細胞から分泌されますが、「食べ始め約20分後」が目安となります。満腹中枢を刺激し交感神経を働かせる事で「白色脂肪組織の脂肪分解」にも繋がります。
また幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」不足は満腹中枢の機能低下に繋がるとも言われているので、トリプトファン・ビタミンB6の摂取と朝に陽の光を浴びれると良いです。