スーッと吸って、ふぅーとはく
呼吸と言うのはとても不思議
鼻から息をスーッと吸って、ふぅーとはくだけで、体の余計なチカラが抜けやすくなります。今日はそんな不思議な呼吸のお話しです。
呼吸と言うのはとても不思議なものです。呼吸を工夫するだけで様々な身体の変化が起こります。呼吸瞑想を続けている方なら、そんな呼吸の力にも気づいているのではないでしょうか。今日はそんな不思議な呼吸の中から、身体の余計な力を抜いてくれる呼吸を紹介していきます。
余計な力のせいで起こる慢性痛
身体には、知らず知らずのうちに、余計に力が入っているものです。この余計な力、過度の緊張というのは、身体に悪影響を及ぼすこともあります。
首や肩の痛み、背中の張り、年中続く腰痛。これらの慢性的な痛みは、筋肉の過度な緊張によって引き起こされる場合があります。
また、痛みだけではなく、余計な力を使っていることで、疲れやすくなったり、ダルさを感じでいるかもしれません。
余計な力を取り除くだけで、これらの慢性痛や疲労感が和らぐことがあります。
スーッと吸って、ふぅーとはく
スーッと吸って、ふぅーとはく。そんな簡単な呼吸で、体の余計な力を抜きやすくなります。具体的には、鼻から息をスーッと吸って、口からふぅーとはきます。
これだけで、不思議と、体の緊張に意識を向けやすくなり、余計な力を抜きやすくなります。
にわかに信じられないかもしれませんが、是非これを読みながら、何回かこの呼吸を試してみてください。
なぜ、この呼吸での緊張に意識を向けやすくなるのか、これは呼吸の特殊性が関係していると考えられます。
人間の体では、生命の維持に必要な機能は、自己の意思によらず、無意識下でも反射などによって自動的に動いています。
しかし、呼吸は、自己の意識によらず無意識で行うこともできれば、自分で制御することもできます。
意識的に、自動運転と手動運転を切り替えることができる訳です。
鼻からスーッと吸って口からふぅーとはく、という、自動運転には任せられない少し変わった呼吸を意識的に手動運転で行うのに影響され、呼吸以外の自動運転も、手動運転に変更されていくイメージです。
そうすることで、無意識に力が入っていたことに気付きやすくなり、余計な力を抜くことができるというわけです。
一息ついた時、手動運転モードに切り替える
この呼吸は、いつでも手軽にできて、たった数回でも余計な力を抜くことができます。
なので、一息ついた時などに、ほんの数呼吸で良いので、この呼吸で身体全体の緊張状態をスキャンして見ましょう。
僕も最近は事あるごとにこの呼吸で体の余計な力を抜いています。
運動する時なんかも、意識的にこの呼吸をすることで、身体中の筋肉の動きを意識しやすくなります。
鼻からスーッと吸って、口からふぅーとはく。
このギリギリ無意識では出来ない、絶妙な難しさがポイントですので、しっかり鼻からすって、口からフーッとはいてみてくださいね。
この内容は、こちらから音声で聞くこともできます。