「社員を辞めさせたい…」社長のお悩みへ真剣回答してみた
こんにちは、キッズラインの経沢香保子です。先日、ある女性起業家から心に刺さる質問をいただきました。
「個人としては好きだけど会社のボトルネックとなってしまってる人材をやめさせるときの対処法を教えてください。決断までの道のり、気持ちの整理を含めて知りたいです」
胸が痛いですね。お気持ち察します。
この質問、実は経営者なら誰もが直面する、でも多くの人が、特に起業して数年間は、とっても苦手な難題なんです。でも、私ももがき苦しみながらの24年の社長業、今日はこのテーマについて、私の経験も交えながら今までの道のりを深掘りしてたどり着いた現在までをまとめてみたいと思います。
現実を直視する勇気
まず、はっきり区別しておきましょう。「好き」という感情と「会社にとって必要」という判断は別物です。私も何度もこの状況に直面してきました。
個人的には好きだった理由を考えてみる
「好きだけど会社の足枷になる人」という場合、その「好き」という感情は通常、その人の個人的な特質や人間性に関連していることが多いです。例えば、
人柄の良さ:
親切で思いやりがある
ユーモアがあり、職場の雰囲気を明るくする
熱意があるように見える
協調性:
チームメンバーと良好な関係を築ける
争いを好まず、平和な職場環境を維持しようとする
経験や知識:
長年の経験から得た豊富な知識を持っている
会社の歴史や文化をよく理解している
親しみやすさ:
話しやすく、相談しやすい雰囲気がある
などがあったのかもしれませんし、今もそうなのかもしれません。
これらの特質は、人間関係や職場の雰囲気を良好に保つ上で非常に重要です。しかし、会社の成長や効率性の観点からは、これらの特質だけでは不十分な場合がありますし、会社の状況やシーンでも変わってしまう時もあるのです。
なぜ「足かせ現象」が生み出されるのか
会社が成長したり変化したりする時、社長はもちろんですが、チームや社員一人ひとりも変化していかないといけない場合があります。ピンチの時、踏ん張らなくてはいけない、業界が急成長している時、変化の波に乗らないといけないし、
でも、なかなかビジョンや未来や目標を共有しても、本当の意味で一人一人まで浸透したり、その人自身がライフスタイルや自分自身の置かれている状況や、考えがモヤモヤしてしまって…などさまざまな理由によっては追いつけない時もあるでしょう。そもそも変化を好む人の方が少ないものです。
一般的には、変化を積極的に好む人は全体の約16%で、変化に抵抗する傾向がある人は約50%となります。その中間層は(34%)は状況に応じて変化を受け入れる傾向があると言われているのです。半分の人は変化するのが苦手なんですよね。いわゆるコンフォートゾーンを抜けられないということなのですが…
そうするとあり得る現象は、例えば、
変化への抵抗 新しいツールや方法論への適応が基本的に得意でない人。「今までこうだったから」が口癖になってしまい、本来会社というのか進化するものだけれどもそれが苦手でついついブレーキをかけてしまう
スキルアップへの消極性 特に今のAI時代、学び続けることは必須です。個人積極的の取れる情報は無限大。でも、中には調査やリサーチ不足で業界の知識に追いつけてないとか、情報力やキャリアアップに大きな差が出やすい時代です。
スタンドプレーの多さ チームワークを軽視し、やりやすい個人プレーに終始してしまう場合。自分ができるのだから、勝手に学んでほしいというスタンスだと、ノウハウが伝承されず、これが組織の成長を妨げることも。
ネガティブな態度 やりたくないからか、めんどくさいからか、何か変化を進めようとする時、問題点ばかり指摘し、解決策を提案しない人。何かやろうと動き出しているときの周りのモチベーションも下がってしまいます。
時間をかけ、一緒に試行錯誤してみるのが大事
そのように変化を好む人とそうでない人の割合を見てもわかるように、さらに、すべての人がいつも最高のコンディションで働いているわけではありません。多かれ少なかれ成果の出せる時とそうでない時もあります。
なのでこの問題はとても難しいのですが、成長する会社に発生しがちな現象ですよね。
この質問者さんがいうような、「好きだけど辞めて欲しいほど足かせになる人」がいるとしたら、にどう考え、向き合えばいいのか。私なりの方法をお話しします。
とにかく「向き合う」「その人の成長を一緒に試行錯誤する」ことだと思います。例えば
コミュニケーションを増やす
仕事の目標、ビジョンをきっちりすり合わせる、どこに向かってるのか
その人の目指すところをこちらも応援するスタンス
実務に関しては、週次などで進捗を確認し、議事録を残し、次回への課題を明確にする
定期的な面談で、第3者からもフィードバックもらう機会を作るなど
成長の機会を提供する
新しいスキルを学ぶ研修やチャンスをつくる。
その人が気づいていない強みや良さを伝えていく。
他部署での経験やコミュニケーションなど、角度を変えた刺激や成長の機会を作る
具体的な改善計画を立てる
半年から1年かけて、「これからどうなっていきたいか」すり合わせ、徹底的に向き合う
成功事例や他の社員の良い取り組みを共有することや「なりたい未来」を何度も握り合うことで刺激やモチベーションに繋げる
客観的な評価を行う
どこの会社も査定があると思いますが、半年ごとなどの定期的な評価で、改善の進捗を確認
改善が見られない場合や目標に大きく乖離してしまった場合は、やむないが人事評価制度に照らして評価を下げていく。続いて何度も評価が下がっていけば、その人自身も自分を変えことに向き合うかもしれませんし、しないかもしれません。そこまでいったとき、努力の方向性が噛み合わないなら、お互い何ら新しい道を自然と考えるようになるかもしれません。
お別れするなら徹底的に向き合って、納得してから、お互い出会って良かったねという別れ方がいいですよね。
私は現在は、マネージメントをしてくれるメンバーがいるので、その人たちに頼っていますが、辞めてしまった社員にはいつも「ずっとキッズラインのファンでいてくださいね」と感謝の気持ちを送ります。
大切なのは、諦めないこと
このプロセスは本当に苦労も多いです。でも、一人の成長のために会社全体が犠牲になるのは、誰にとっても不幸なこと。上記のあらゆることをやって、時間もパワーもかけても時に、客観性による判断は必要です。
私自身、このような問題で、何度も夜も眠れないほど悩んだことがあります。でも、そのたびに「この人のためにも、会社のためにも、ベストな道は何か」を考え抜きました。上記のような試行錯誤を繰り返すことで自分の中でもいろんな人への対応スキルが上がっていきます。
直球だけ投げれるピッチャーよりも、変化球を投げたり、時には立ち位置を変えるなどで、自分も試行錯誤して経営者として人を育てれるような人間になっていくことを諦めてはいけません。また良いマネージャーを育てて、社長が全員直接するのではなくても、そのような強い社風を作っていくことが重要です。
もちろん、リーダーとして、全体の利益を考えて行動する。それが私たち社長の責任です。でも同時に、人間性を失わないこと。またその人の潜在能力をどこまで引きだせるか、成長の仕組みを作ること、そして同時に入社時で、どのような採用をすれば良いのか、改めて全体を見直すこと。真剣な格闘と、合理的な判断と、仕組みの進化、そのバランスが、真のリーダーシップなのだと私は信じています。
採用の重要性
こういった経験を重ねる中で、採用の重要性は本当に本当に痛感します。何よりも入り口で間違えてしまうとなかなかそのあと噛み合うのは難しいのです。
本社も然りですが、キッズラインのサポーター採用では、200万件のサービス提供ノウハウから、良いシッターさんとは?を追求し、他社よりも厳格な採用プロセスを設けていると思います。
説明会の実施、動画視聴、個別面談、ロールプレイング、性格適性検査...。一見登録する側からは面倒に思えるかもしれません。でも、これらのプロセスを経て、仕事をスタートすることでミスマッチがなく、働く側も、お客様も満足度が高いので、「本当にその人が輝ける場所」を作り出すことができているのです。
誰もが輝ける場所がある
最後に、大切なメッセージがあります。たとえ今の会社で上手くいかなくても、誰にとっても、必ず輝ける場所があると思って、会社側も、個人側も、試行錯誤や努力を続けるしかありません。楽して仕事、楽して稼ぐなどは長く続かないものです。周囲にも見抜かれてしまいます。本当の強い組織を作る、本当に人が輝ける場所を作る。
例えば、私たちのキッズラインでは、様々な才能や経験を持つ方が活躍しています。保育士さんや看護師さん、育児経験者など、それぞれの強みを活かせる働き方です。好きな時間に好きな時給でというのもこだわっているポイントです。
ある保育士さんは、書類作業が苦手で前職では悩んでいました。職場の人間関係や土日でもイベントで必ず出なくてはいけなくて、ライフスタイルと両立できない。でも、キッズラインでは子どもと直接関わる仕事に集中でき、自分のライフスタイルとも両立でき、お客様にも高く評価されるということで、今では生き生きと活躍しています。「こんなに自分らしく働ける場所があるなんて!」って、よく言ってくれますよ。
ライフチェンジに成功した人たちの声⏬
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キッズラインの仲間として、あなたの輝く場所は絶対に見つかります。私たちは、あなたの「好き」を大切にしながら、収入も、自分のキャリア成長も社会貢献も広げていきませんか?