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水木しげる生誕100年~壮絶人生を辿る~

「水木しげる~鬼太郎、戦争、そして人生」
「ゲゲゲの鬼太郎解体新書~一刻堂の謎ができるまで」
「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」

ゲゲゲの謎の映画が公開され、BS12では「ゲゲゲの女房」も放映されていて、島根の鬼太郎ロードも大変な賑わいと聞く。
物心ついた時には、モノクロの鬼太郎アニメが放映されていて、私のヒーローだった。
カランコロンと下駄の音とともに「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲー」のタイトル曲が始まるとテレビの前に陣どったのを覚えている。

映画鑑賞をきっかけに、人間「水木しげる」を探って見たくなった。
図書館で借りた本は、年季が入っていて、ボロボロだ。
それだけ多くの人が彼の人生に興味を持っていたということだ。

戦争で腕を失くすという極限状態の中にも、どこか飄々とした人柄が現地の人とのふれあいを可能にした。森の息吹きの中に妖精の存在を感じた水木青年が、その存在を漫画に書き起こすことで見えないけど確かにある存在への畏敬の思いを解き放したのだろう。

怖いけどみたい。見えないけど感じたい。耳ではなく心に聞こえる声がある。何かわからないけどワクワクする。
子供心にそんな世界が鬼太郎のアニメの中に感じていたように思う。

 しげるを「ゲゲる」と発音していたことからゲゲゲというタイトルがついたとか、「水木しげる」が如何にして形成されていったのかがこれらの本を読むとなるほど納得である。


「水木しげる~鬼太郎、戦争、そして人生」

 梅原猛氏(聖徳太子の怨霊説を解いた「隠された十字架」の著者)との対談や下積み時代にアシスタントをしていた呉智英氏の見た「水木しげる」が語られる。
傍らにいたからこそわかる、水木漫画が世の中に浸透して行く紆余曲折がここにある。


「ゲゲゲの鬼太郎解体新書~京極夏彦vs水木しげる」


京極夏彦が、「ゲゲゲの鬼太郎」に挑む! 京極堂ならぬ一刻堂と鬼太郎が対決するオリジナル・シナリオほか、水木しげるとの対談、幻の水木作品などが満載。

1997年12月28日放映「言霊使いの罠」ができるまでのエピソードと水木しげるを愛して病まない京極夏彦が如何に鬼太郎や妖怪を敬っているかが対談にじみでていて興味深い。そして別冊としてオリジナルのシナリオまでついている‼️
必見❗




「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」


水木しげる本人による自叙伝漫画。
幼少時代、のんのんばあから教わった妖怪の存在は彼の一生を変えることに。
少年期のやんちゃくれ、青年時代の放浪記。
そして、戦争での壮絶な日々。
どんな時でも、変わらない飄々としたメンタルが、その後漫画家としての日の目を見るまでの長い時間をも乗り越えるチカラとなっているのだと改めて思えた。

文庫本も出ているみたいなので、必見です~☺️


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