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旅のソフトクリームと本。【ついでの幸せ】
個人的に、旅に欠かせない持ち物が文庫本。そして、欠かせない食べ物はソフトクリームだと思う。
この2つを旅先から帰ってきた後に思い返すだけで、そのものの面白さやおいしさなどの価値以上に【ついでの幸せ】効果が抜群だ。
そして、2024年の半年を振り返るどころか、勢い余って人生を振り返ってみたところで、この【ついでの幸せ】に大きな意味があったことに気づいたので、今日はそれを。
みなさんも、ぜひ、ご一緒に。
旅のソフトクリームの魔力。
車旅行のサービスエリアや旅行中の休憩スポット。決まって食べたくなるのがソフトクリーム。
あの、サービスエリアを出ていく人たちが、おいしそうにソフトクリームを食べる姿ほど多幸感が溢れるものはないと思う。
牛串でも、肉巻きおにぎりでも、かき氷でもなく、ソフトクリームだ。
お腹は空いていなくても、食べたくなって食べる。ご当地ものとか牧場系のものとか。ついつい反応してしまう。
そして、食べれなかった時の悔しさも大きい。(忘れられない)
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で、たしかに美味しいし、その瞬間の多幸感とはいうまでもないのだけれど。
それ以上に、振り返ってみると
誰と
どこで
どんなシチュエーションで
何を感じて(匂い・雰囲気)
の方が色濃く残っているのである。そして、その旅の思い出の欠かせない重要な1ページとなっている。
例えば、この富良野でたべたラベンダーソフト
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この間違いないビジュと、雰囲気と、背景の景色とはもう最高なのだけれど。
大学生となり北海道へ旅たった弟に会いに行った久々の家族旅行。弟が案内してくれて、最高のシチュエーションで食べた一つ。私がのんびりアイスを食べている間に、トイレに行ったと思った弟が「ラベンダーのマッサージオイル」を買ってくれていてプレゼントしてくれた、泣いちゃう思い出。(トイレ長すぎだろ〜とか、姉1に話していたどうしようもない姉2←私。)
ソフトクリームから、こんな思い出も【ついで】に思い出せてしまうのだ。
だからこそ、旅中のソフトクリームは積極的に食べたい(食欲のカモフラージュ。)
旅中の本の魔力。
そして、これは本も同じで。
旅中に読んでいた本の「内容」までは、さっぱり覚えていなくても、
だれと行ったどの旅で
どのシチュエーションで
いつ読んだ本
その時の感情や感じていたこと
こっちの方が、個人的には色濃く残っている。
例えば、『夢を叶えるゾウ』シリーズ。
初めて行った、星のや竹富島で出会った一冊。ラウンジに置いてあって、試しに読んでみたら面白くて、5日の旅でシリーズ全て読破した。竹富島の空気、空の色、おばぁたちの話、水牛にのったことなど、このゾウ(ガネーシャ)の顔とは裏腹な爽やかな思い出が蘇る。
こんな感じで、そのものの価値以上に、色濃く残っている忘れられない思い出の方が、私は大切に感じるのだ。
【ついでの思い出】見えない価値を。
この【ついでの思い出】が多いほど、振り返った時の多幸感もひとしきり。
病院や介護施設で働いていると、どうしても死を目前にした人との時間も多くなるのだけれど。
そんな時に、この思い出をたくさん抱えている人はやはり満ち足りていて【いい顔】をしているのだ。
日常で幸せを集めるのも大切だし、旅に出てこんな幸せを集めるのもいいなぁ。
そして、私もこんな【見えない価値まで人に提供できるなにか】ができる大人になりたいなぁ。(年齢は伏せる。)
そんなことを考えた2024年後半戦、第1日目の朝なのでした。
では、また!
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