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好きなものほど、怖くて手に取れない|休職日記#12

こんにちは、あわいです。
今回は、趣味に関する話を。

「趣味はなんですか?」と聞かれたら、「うーん……読書ですかね。」と応えていた人間。
間が空いてしまうのは、「読書」って人によって読む本が全然違うので、なんかこう、伝えづらいんですよね。私だけかな?
読書が好きと一言で言っても、小説が好きな人もいれば実用書メインの人もいるし。小説が好きでも、好きな作家さんや話の種類(日常ものか恋愛ものか、ホラーや推理小説が好きか、などなど)が違えば全然話がわからないこともよくある。

で、現在会社を休職しているので、時間(だけ)はあるはず。
にもかかわらず。
うつによる症状なのかなんなのか、とにもかくにも、趣味があんまり手につかない。

まず、小説が読めない。実用書はものによる。
最近読めるのは、ほぼエッセイ。しかも「読みやすい」と感じるものに限る。
アニメを見たり漫画を読むのも好きなのですが、これもやっぱりものによる。
特に、ストーリー性のあるもの(だいたいある)が、まだちょっときつい。
かろうじて、これまでに読んだことのある漫画や見たことのあるアニメがギリ見れるかどうか、くらい。しかも体調による。

エネルギーのほぼ全部を仕事に注ぎ込んでいた頃は、時間がないから本が読めないと思っていた。

時間があったら本を読んだりアニメを楽しんだりできる、と思っていたけど、違うようだ。

いやマジで、時間があったらできると思ってたんですよね……。
時間の問題だけじゃなかったんだ……。

***

……というようなことをつらつら考えていた時に、思い出したことがある。

そういえば、仕事してた時も、好きな小説や漫画、アニメ、見れてなかったよな?
好きなアーティストさんの新譜が出た時も、聴けてなかったこと多いよね?

なんでだ?

思い返すと、好きな作品・気になっている作品ほど、読めなかったり、見れなかったりしていた。
特に漫画とアニメがそうで、連載中は途中まで読んで、あるところから手が出せなくなって、完結してから読んでいるものも少なくない。
「ちはやふる」は千早達が高校3年生になったくらいから読めなくなり、「3月のライオン」も、12〜13巻あたりまで読んで、次を読めなくなってしまった。
「鬼滅の刃」は読み始めていた時点で完結していたので一気読みしたけど、「呪術廻戦」は渋谷事変の途中から読めなくなった。「夏目友人帳」もだ。

どの作品も好きなことに変わりはないし、面白いと思っている。けど、読めなくなる。
感情面で、「好きだからもっと読みたい」よりも、「好きだからこの後の展開を知るのが怖い。終わるかもしれないのが怖い」が勝つのかなぁ。

以前どこかで、「好きな漫画の新刊を読むまでは死ねない」みたいな文章を読んだことがある。当時は、いまいちうまく受け取れなかった。そこまで楽しみなものがあるって、いいなぁ、と思っていた。新刊を純粋に楽しみに待てる気持ちが、羨ましかったのだ。
私は、好きな作家さんの新刊の発売に関しては、いつも楽しみや嬉しさと共に、怖さが混在していた。なぜかわからないけど、怖いのだ。
いつからそうなったのかは、わからない。ただ、気がついた時にはその状態だった。

もしかすると、「好きだから怖い」というより、「その作品を読むことによって味わう、ものすごく大きな感情(嬉しい・面白い・怖い・凄い等)が怖い」のかもしれない。仮説だけど。

休職前、うつ病の症状かもしれないが、感情が平板だった。
ものすごく嫌、とかものすごく怖い、とかもそんなにない代わりに、凄く楽しい、とかすごく嬉しい、という感情も湧かなかった。まるで、何か大きな重石が自分の上にのっているかのように。例えるなら、ものすごく大きい漬物石みたいなやつが。

漬物石がのっている状態が標準だから、のっていない状態を、うまくイメージできない。イメージできないから、感情が湧き出ることが、怖い。
漬物石がなくて、ふわーーーーっと感情が湧き出るって、どんな感じなんだっけ?

わからん。

***

好きなものを素直に好きだと、思える日が来るのだろうか。
好きな作家さんの新刊や新譜を、素直に楽しみに待てる日が、来るだろうか。
来るといいなぁ。もう少し、好きなものに真っ直ぐ好きという気持ちを解放できるようになりたいな。好きなものを、ただ素直に楽しめるようになりたい。
ちょっとずつ、よくなってきてるとは思うんだけどなぁ。

ふぁーーーーーーーーー。
書くのって、難しいわぁーーー。ちょっと、1回休憩しようか。そうしよう。

今回はここまで。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。





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あわい雪
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