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チェンバロ名盤紹介(3):プレイエルのチェンバロ

Roger Heagney – The Pleyel Harpsichord (move, 2018)

モダンチェンバロは大体古い録音でしか知られていないので、その貧弱な音質のために偏見を持たれているところもあるかもしれません。プレイエルの1963年製コンサート・グランドを用いたこのディスクでは、その太く豊かな響きを優秀な録音で堪能できます。

モダンチェンバロといえばピアノのように金属フレームを使っていると思われがちですが、実際のところ金属フレームを採用しているのはプレイエルぐらいのもので、よく見かけるノイペルトやアンマーなどのモダンチェンバロには使われていません。しかし、そのように伝統と決別したお陰で、プレイエルのチェンバロはモダンチェンバロの中でも独特の力強い音質を得ているのです。

© 2022 Shawn Miller/Library of Congress.

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