みんな大好き工場見学:ストッキング工場をダイジェストで
ストッキング工場は日本でも数少なく、10数社しかありません。靴下工場は小さい規模も含めるともう少し多くあると思います。
ストッキング、靴下の工場は丸編みニット編機を中心に製造していますが、ストッキング工場の方が縫製工程や染色工程があり少し設備が多く必要です。
数年に1回、地元の小学校での工場見学や、地元商工会でも工場見学を行うと、みんな面白がって見ていくので、今回ダイジェストとして、紹介してみたいと思います。
見せて問題ない所を写真で説明していきます。
編成工程
ドイツの医療専用編機メルツ
ストッキング編機は針数が360本~400本位が普通で、500本前後の物まで存在します。
ウーリーナイロンと呼ばれる糸。ウーリー加工と言って風合いをよくする加工がされています。
SCY。シングル・カバード・ヤーン と言ってポリウレタン(ゴム)の糸の周りにナイロンの糸がまかれているような糸です。伸縮性が高いのが特徴です。写真はパンツ部の糸で少し太いです。
縫製工程
GLC。ガセットラインクルーザー。股縫いと同時にマチ生地を縫い合わせて最後につま先まで縫ってしまう画期的な機械。調整が大変です。
写真の右下に小さいバーコードが写っていますが、香川シームレスでは、生産の実績入力をバーコードとPOTを利用しているので、機械毎にバーコードがついています。
GLCの機械で股を裁断している所
縫製の機械の多くがオーバーロックミシンで、生地を裁断しながら縫い合わせていきます。
プリセット工程
染色の準備としてプリセットと言う工程があります。真空にして蒸気を入れて均一に熱が加わるようにします。生地面の安定や染色が均一にできるようにする為に行います。
プリセット機のアップ
染色工程
染色室。ドラム染色機がメインです。
45年ほど前の機械も現役で稼働中です。
一般医療機器専用の容器などもあります。管理が徹底されています。
染色の試験室。洗濯・摩擦堅牢度試験機などがあります。
医療機器の書類はしっかりと保管されています。
染色排水処理場の入り口。関係者以外立ち入り禁止です。
排水処理場
浄水場の小型版のような感じです。夕方に撮影したので、少し哀愁が漂っています。
哀愁漂う排水処理の記録デスク。
セット工程
セット機。染色すると当然濡れており、乾かしてしわを伸ばすような工程です。サイズ管理にも重要な工程となります。
工具の管理が素晴らしいです。
検査工程
社内で着圧測定を行います。ザルツマンとハトラーの2種類で対応が可能です。
検査工程。医療機器等に関しては、特に厳しい検査を行っています。
一つ一つ手間をかけて検査します。
パッケージ工程
パッケージ詰め。手順書で間違い防止を徹底しています。
検針工程
検針工程。金属探知機、検針機を使用しますが、ウェイトチェッカーも併用しています。ソックスなどで、入り数不足は発生0です。
ウェイトチェッカーの画面
製品倉庫
製品倉庫。
パソコンで生産状況がすべて見れるようになっています。
品番別にどこの工程にどれだけあるかわかるようになっています。
糸に関しても、在庫、使用状況などがパソコンで見れるようになっています。
原糸の発注システムも、タブレットを利用してデジタル化を行いました。使用状況を元に発注必要数が簡単に分かる仕組みとなっています。
医療機器の製造販売許可取得など、ここ数年で色々と工場内も進化してきたと思います。
建物は古くなってきました。
設備も古い物を使用している所もありますが、
部分的には最新の機械も導入しており、ある程度は時代の流れにも対応できていると思います。
次回は、動画で工場見学を頑張ってみたいと思います。
そんな工場ですが、この度Makuakeで初めてのクラウドファンディングを行っています!
よろしければ見ていただけると嬉しいです!
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