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【前編】印象派から現代美術への移り変わり

今日は印象派、後期印象派(ポスト印象派といわれることもあります。こちらの方が一般的かもです。)の後のお話をサクッとしてみます!

印象派や後期印象派の時代以降、西洋絵画はどんどんどんどん自由になり、それまでの「写実的に描く」というルールに、より縛られなくなっていきました。画家たちは自分の気持ちや考えを絵で表現したり、絵の構造や形そのものを研究したりするようになります。

また、絵を通して社会を批判したり、深い哲学的なテーマに挑戦することも増えました。概念を表現する画家とかも出てきます…。個人的には好きですが、鑑賞時に頭を抱えてしまうやつですね…。「えっと、これはどう感動したらいいんだー💦」って思っちゃう作品なんかもあっておもしろいですよ(笑)おもしろいんです!

19世紀末から20世紀にかけて、絵画の世界では次々と新しいスタイルが生まれました。その多くは、「自分の内面を表現したい」というアーティストたちの情熱から生まれたものです。この時代を代表するいくつかのスタイルを見ていきましょう。

 象徴主義(Symbolism):心の奥を描くアート

象徴主義は、目に見える現実ではなく、人間の心の中や夢、神秘的な世界を描こうとしたスタイルです。たとえば、フランスの画家ギュスターヴ・モローや、ベルギーのフェルナン・クノップフの作品には、どこか幻想的で不思議な雰囲気が漂っています。

「何を描いているのかが一目ではわからない」のが特徴。見る人の想像力をかき立て、作品に込められたメッセージを自分で考える楽しさがあります!

フェルナン・クノップフ『スフィンクスの愛撫』 1896年、ベルギー王立美術館
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モロー『オルフェウス(オルフェウスの首を抱くトラキアの娘)』1865年、オルセー美術館
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野獣派(Fauvism):色の力で感情を伝える

野獣派(フォーヴィスム)は、鮮やかな原色を大胆に使い、見る人に強い印象を与えるスタイル。この名前は、当時の批評家が「まるで野獣のようだ」と驚いたことから名付けられたそうです!

アンリ・マティスやアンドレ・ドランなどの画家たちは、現実的な色使いにこだわらず、赤や青、黄色などの鮮やかな色を自由に組み合わせて感情を表現しました。

マティス『赤のハーモニー』1908年、エルミタージュ美術館
アンドレ・ドラン『夜の国会議事堂』1905年〜1906年、メトロポリタン美術館
まとめ

次の記事では「キュビズム」「ダダイスム」「超現実主義」についてまとめています!!

いったん今回はここまでです!!

蛙鳴

▼後編記事▼


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