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おこらないヒトはやさしいヒトではないという話

わたしはよく「ボルゾイさんって、ほんと怒りませんよね。やさしいですよね」と言われます。

あなたのまわりにもいませんか?

いつもニコニコしていて、自分が言われたら秒で手が出そうな暴言も軽く受け流すヒト。

そんなヒトが周りにいると、ちょっとしたことで

「なんでお前はこう出来ないんだ!」

「こうしろって言っただろ!」

と声を荒げるおじさんを見て「あの人はおじさんなのに、いつもキレててこわい。わたしの知ってるやさしい人なら絶対おこらないのにな」と思ったりしませんか?

じつは、あなたに怒ってくれるおじさんこそが「やさしい人」なんです。

おこらないひとの頭の中をのぞくと思って、ご覧ください。

人に期待していない

大前提になりますが、わたしは人に期待をしません。

赤ちゃんがハイハイできれば感動するように、他人への期待は低ければ低いほど感動しやすくなります。

基本的に「仲良くなる人以外は赤ちゃん」くらいの感覚で接しているため、何を言われようが気にしませんし、怒りもしません。

だって、あかちゃんが泣いてるの見て怒りますか?怒りませんよね。

「あの時はついカっとなって言っちゃったんだ。ごめんね」

「つい、あなたのこと忘れてた。ごめん」

「時間遅れてごめん。ゆるして」

もちろん、ぜんぶOKです。だって、赤ちゃんのやったことですから。

会話の通じない、礼儀も学んでいない、赤ちゃんのやったことですからね。

だいたい何を言われようがわたしがいう言葉は決まってます。

「大丈夫。仕方ないよ。気にしないで」

基本的に興味がない

やさしいひとは基本的に、人に対しての執着が薄いです。

興味が薄いため、なにをやられてもぼやけます。真に受けないんです。

「お前はここをこうしたら治るのに!なんでできないんだ!」

といった事を言うこともしません。

なおってほしいわけじゃないですし、その人が欠点を抱えてどんな不幸な目に逢おうがどうでもいいからです。

表情筋をつかい、笑顔を作り「いいよ。だいじょうぶ」と言えば、相当するどい人でない限り「あ、いいんだ。これで許されるんだこの人にやったことって」となります。

赤ちゃんなんで。

ただ無言でLINEを非表示にし、通知をOFFにするだけです。

怒ってくれるのが本当の優しい人

ガミガミガミガミ、両親に怒られた経験ありませんか?

靴下を脱ぎっぱなしにするな。風呂に入れ。勉強しろ。ちゃんと友達を作れ。しっかり食べろ。コミュニケーション取らないとダメだ。明日の準備は出来てるのか。

これ、全部「やさしさ」から来てます。

他人だったら、部屋を汚くしようが、不潔でいようが、孤独だろうが、拒食症になろうが、引きこもりになろうが、どうでもいいですからね。

あなたを「怒って」くれる人は、あなたの人生を不器用なりに良くしてくれる人なんです。

そういう人は、一見してウザったいし、めんどうだし、関わりたくないものです。

自分の言動で他人を変えることが出来ると考えてしまう傲慢な人間なんですよね。そういう人って。

良薬口に苦し。

苦いものは、あなたの人生にとって良い効果がありますよ。

あなたに怒らないけども

わたしは表面的に怒ったことはほぼありませんが、まあ、めちゃくちゃ心の中ではキレてます。

「あの時はついカっとなって言っちゃったんだ。ごめんね」

「つい、あなたのこと忘れてた。ごめん」

「時間遅れてごめん。ゆるして」

一時の感情で暴言を吐くくらいには私のことを嫌いなんですね。

忘れる程度には優先度が低いんですね。

わたしは貴方にとって「時間を奪っても良い程度の存在」なんですね。

ここでキレた場合を想像し、結局最終的に「大人気なかったね、ごめんね」と折れることまで見えます。

どうせ結果は同じなので、最初から「大丈夫、仕方ないよ」とわたしは言うのです。わたしが我慢すれば済む話ですからね。

しらずしらずのうちに、あなたは周りから「何を言っても意味のない赤ちゃん」だと思われているかもしれません。

あまり怒らないひとをみたら出来るだけ、注意したほうが良いでしょう。

そのひとは多分、ひとを心のなかで切るスピードが誰よりも早いですよ。

おわりに

以上が、怒らないひとについての話でした。

わたしはこれからも「怒らない人」を続けます。

「怒る」って、疲れるし、リターン少ないし、相手にも嫌われるんですよ。

そんな非合理的なこと、なんで他人にしてあげないといけないんですか?

なんでリスクをとって私が「怒ってあげないと」いけないんですか?

怒ってくれる人は貴重で、あなたが年を取れば取るほどいなくなります。

ウザイと取るのか、有り難いと取るかはあなた次第です。

是非、あなたのまわりにいる「怒る人」を大切にしてあげてください。

そして「怒らない人」に気をつけてください。

本当に攻略すべきは、「怒らない人」かもしれません。


※注意

わたしは、好きな人は死ぬほど好きです。感情を持たないマシーンではないので、誤解がないと幸いです。


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ボルゾイ
日々の仕事・転職の体験を基に記事を書いています。良い記事だと思ったらサポートして頂けるとうれしいです。

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