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久しぶりの立ち話
スーパーからの帰り道、
綺麗な花が咲き乱れる花壇がある。
いつかここの写真を撮りたいな、
そう思っていた。
実際に写真を撮ると、
自分の目で見ている景色とは
別のものが写っていて、
思った通りに撮れない
「私って写真のセンスがないな」そう思っていた。
だから、写真を撮ることは減っていた。
目に焼き付ければいいやって思っていた。
でも、星ラブのメンバーが撮る写真がいつも素敵で、密かに憧れていた。
思ったように撮れなくても、
気になるなら、撮ってみればいいじゃん。
単純に考えよう、そう思って、
いつも通り過ぎていた花壇に立ち寄ってみた。
何枚か写真を撮っていたときに
「綺麗に咲いたよね」と、
お年寄りに話しかけられた。
「綺麗だったから、
写真を撮りたくなりました」と答えて、
そこから、立ち話が始まった。
家族意外と話すのは久しぶりだ。
お年寄りって、
コミュニケーション能力が
高い人が多い気がする。
以前も、バス停で待っている時に
「暑いわね~」って普通に話しかけられて、
結構話し込んだ記憶がある。
さりげなくて、そして、
思わず返事をしちゃうような、
言葉選びが絶妙だ。
そして、話しかけて来る人は、
みんな穏やかな人だった。
穏やかな人との会話は、
私も穏やかな気持ちになれる。
心地がいい。
綺麗だった花壇が少し、
最近荒れているなと思っていたら、
その事情も教えてくれたり、
市に対するちょっとした抗議もあったり
でも、愚痴というよりは、
そこに深い感情を込めてなくて、
事実を話している、
そんな軽やかさがあった。
話し方が軽やかだから、
愚痴を聞いた後のような、
重い気持ちはなくて、
話す人によって、
こんなに軽やかさが出るんだって、
ちょっと驚いた。
「あっ、長々と悪かったわね」と
話が結ばれて、爽やかにお別れした。
ただ、立ち話をしただけなんだけど、
なんだか清々しい気持ちになれた。
写真の続き撮るのをすっかり忘れて(笑)
充実した気持ちで帰路についた。
今までの経験から、人付き合いは、
面倒なことにならないように、
慎重にと思っていたけど、
こうゆう、軽やかなお付き合いは、
気持ちがいいなぁ、増やしたいなぁ、
そんな気持ちになった。
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