どう伝えればいい?
相手にフィードバックすること、意見することって、難しくないですか?
また、逆に受け止めることもしかりかなぁ、って。
また、意見を否定されたのに、まるで自分自身を否定されたような気持ちになる…なんてことも、よく聞く話です。
かく言う私も
痛いとこつかれたーーー。。
って思うほど、ズキンと打った心臓の鼓動が全身に広がるような感覚になり、しばしショック状態に…なんてこと、しょっちゅうでした。
でも、伝える方もパワーが要るってことも頭では分かっているから、
相手がなぜそう言うのか?
言葉の奥にある思いは?
と、伝えてくれた相手に思いを馳せてみると。
少しずつ冷静さを取り戻していける。
最近、ようやっとそんな感じです。
そして、最近学んだNLP心理学の「ニューロロジカル」という概念が、このフィードバックをする際に、とても参考になるなぁ、と思えたので、今日はその話を書こうと思います。
まずは、わかりやすく事例を2つ挙げてみます。
尊敬している上司Zさんに何とか認めて欲しいあなた。
でも、どういうわけだかZさんと一緒の会議や待ち合わせの際、いつも何かしらトラブルが発生して遅刻してしまう。
そんな時、
A)お前はいつも遅刻だな。今度から10分前には必ず現場に到着するようにしなさい。
B)お前は仕事に対する意識が低すぎるよ。もう期待してないよ。
明らかだとは思いますが、AとBとどちらを言われるとより傷つくかと言うと…
Bですよね。。(自分で書いてても胸が痛みます…)
また別の事例で。
優秀な兄に勉強を見てもらい、成績がアップした時、友人から声をかけられたとします。
C)君に勉強を教えてくれてるお兄さん、とても優秀だそうだね。いいなぁ、そんなお兄さんがいて。羨ましいよ。
D)今回成績が上がったのはお兄さんのお陰だと。そんな風に考える君が好きだよ。
こちらはいかがでしょうか?
これらの事例は、先に書いた「ニューロロジカル」の各レベル(段階)に照らしたものになります。
以下がそのニューロロジカル・レベル(意識の5段階)を表す図になります。
人は、下の「環境」のレベルに近いほど、自分とは遠いこととして捉えられます。
逆に、上の「アイデンティティ」のレベルに近いほど、自分自身のこととして認識します。
それを踏まえると、
・人を叱ったり、示唆を与える際などは
→下の「環境」から「行動」レベルを意識した言葉を用いて伝えると良いと言われます。より上のレベルに近いほど、相手は自己否定をされている感覚になります。
逆に、
・人を褒めたり、好意を伝える際などは
→より上の「アイデンティティ」レベルに近い言葉を用いると、相手は自分自身の存在そのものを受容してくれていると感じ、心地よい言葉として響きます。
先ほどの事例であげたもので言うと、
A)行動レベルに対する叱責
B)アイデンティティレベルに対する叱責
→だから、Bはめっちゃ傷つく!!
C)環境レベルに対する称賛
D)信念・価値観に対する称賛
→だから、Cは「ふぅん」と、嬉しいけどあまりしっくりはこない感覚になり、Dだと自分の価値観を認めてくれたようで嬉しくなる。
相手にしっかりと受け止めてもらいたい言葉は、そのようなニューロロジカル・レベルを意識してみると、伝わりやすくなると思います。
逆に、言葉を受け取る側になった時も。
お叱りの言葉をよーく吟味して、行動を改めたら良いのか、より能力を磨かなければ!と励むのか…落ち着いて判断してみると良いと思います。
逆に、アイデンティティを否定されるようなことがあれば…
そこは、ふんぎゃーーー!!と怒りましょう!!ね。