【詩】”1”を語る

“1”は 
絶対的なきまりとしての「1」と 
割合を示すときに基準となる「1」が
あることを しっていたら 
数字という言語を話せるようになっていたと
思う 
つまり“1”の中には 2つのユニバースが
ある 
そしたらユニじゃないけどね 
歯車を真似した偽の回転が 原子にはある
閃く白光でできた霧を がばっと集めて 
高校まで使える定規にする
数式をつかえたら便利だね
歯車が動かす機関車に乗って 祖父に会いに
行く午後
クモノスって書くと IT会社みたいになる 
蜘蛛の巣が
朝霧をずっと捕まえている
噴き出される煙は煌めいてない
歯車がぎしっぎしっと回って 縦向きと
横向きが組み合わさって 大きいのを走らせていって
樹が育つ
五重塔も スカイツリーも ひやし中華みた
いな 枝に飲み込まれてる
見たいな そんなけしき

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