過日、金城一紀さんのゾンビーズ新刊『友が、消えた』が出ると聞いてブチ上がり、待機セレモニーとして『GO』を読み返していたまさにその深夜、韓国を揺るがす大きなニュースが入ってきました。
――思えば、常にダイナミックな揺れと変化を繰り返しながら進んできたのが彼の国と文化、韓国映画の強烈なエンタメ性も、韓流アイドルたちの輝きも、その土壌で育まれてきた果実ですね。そして、とびきり面白い小説も!
日本の、韓国の、世界の、宇宙の、これまでと今とこれからを描いた8冊をご紹介します。
金城一紀『GO』(角川文庫)
僕は恋に落ちた、彼女はすごく可愛い日本人だった――新時代の扉をケリとばす革命的《在日》ポップノベルの大傑作!
鄭義信『焼肉ドラゴン』(角川文庫)
たとえ、昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる……
ミン・ジン・リー『パチンコ』(文春文庫)
全米図書賞最終候補作!オバマ元大統領も絶賛
チョン・セラン『となりの国のものがたり14 フィフティ・ピープル〔新版〕』(亜紀書房)
〈この50人の中に、きっとあなたの味方がいる〉
キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』(ハヤカワ文庫NV)
第2回韓国科学文学賞中短編大賞&佳作賞受賞作!
チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(ちくま文庫)
女性が人生で出会う困難を描き、社会現象を巻き起こした話題作。
ハン・ガン『少年が来る』(クオン)
本年度ノーベル文学賞に輝いた、ハン・ガン渾身の物語
ソン・ウォンピョン『アーモンド』(祥伝社文庫)
怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。
2020年本屋大賞、翻訳小説部門第1位。