ついに、いよいよ、年末です。
気持ちがくじけて甘いもの食べちゃったり、ちょっとお休み、と読みだした漫画で中断しちゃったりしつつ、大掃除がどうにか終わって、
お雑煮の仕込みくらいしなきゃいけないけど、その前に、まだ空いている書店さんに駆け込まねば。お正月用の本を買わないと、新しい年が迎えられない――。
って毎年やってますが、いざお店に入ると、何を買ったらいいかわからないことってないですか? 無意味にぐるぐるして、疲れ果てて手ぶらで家に帰っちゃったことのあるひとは手を挙げなさい(…ハーイ)。
そんなわたくしとみなさんのために、本日は角川文庫編集部が、
「確実に読むのに時間がかかって、しかも本当に、絶対に、むちゃくちゃに、面白い」
本を紹介してくれました。
けっこう歯ごたえあるけど、登り甲斐のあるセブンサミッツ。
頂上で、いや登りながらでも迎える新しい年の日の出は、きっと最高です。
奥泉光『グランド・ミステリー』
カオス、ロマンス、そして謎!――今こそ読まれるべき記念碑的傑作!!
古川日出男『アラビアの夜の種族 Ⅰ~Ⅲ』
日本推理作家協会賞&日本SF大賞受賞のレジェンド級大作。
佐藤亜紀『黄金列車』
戦場をゆく黄金列車の運命は? 命がけの戦いを描く著者の新たな傑作!
綾辻行人『霧越邸殺人事件<完全改訂版> 上下』
美と知的興奮の奔流に飛び込もう!<館>シリーズ、『Another』の綾辻行人、もうひとつの代表作。
上田早夕里『リラと戦禍の風』
少女を救えるのは「魔物」だけ。第一次世界大戦を物語の魔力で描き切る!
重松清『疾走 上下』
苛酷な運命を背に、現代を疾駆した14歳の旅路を描く衝撃作。
京極夏彦『後巷説百物語』
第130回直木賞受賞作。妖怪時代小説の金字塔!