【今月のベストレビュー】本が好き!×カドブン Vol.67 『生命活動として極めて正常』
書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」に寄せられた、対象のKADOKAWA作品のレビューの中から、毎月のベストレビューを発表します。
今月はzerokazuさんの『生命活動として極めて正常』(著:八潮久道)レビューが選ばれました!
記念する一作目だと思いますが、とてもおもしろいです。
レビュアー:zerokazuさん
記念すべき一作目、本作が小説家デビュー作だと思いますが、とてもおもしろいです。
「世にも奇妙な物語」を読んでいるような、そんな感じではありますが、時代設定が少し未来だったり、現代の話だったり。
時代だったり、世相だったり、現代と少し何かが違う、まさにifの世界を体験させていただきました。
個人的には、「老ホの姫」と、「踊れシンデレラ」が、とてもおもしろかった。
特に「踊れシンデレラ」では、「なぜにこんな口調?」と思いながら読み進めました。
最後の最後に、「なるほど」と納得。
「老ホの姫」も、「そうなるの!?」と想定外のストーリー展開でハチャメチャに感じる事もありましたが、一話のストーリーが終わる頃には、キレイに収束していく。
これが記念スべき小説家デビューとは。
次回作が気になる作家さんです。
次回がショートなのか、中編、長編なのか、今から楽しみ。今作の様な流れの長編も読んでみたいと思いました。