【試し読み】逸木裕『彼女が探偵でなければ』冒頭30ページ公開
音楽の謎に挑んだ『四重奏』、人類が消失した終末世界を舞台にした『世界の終わりのためのミステリ』、VRゲームを扱った『銀色の国』など、さまざまな題材から精緻で美しいミステリを生み出してきた作家・逸木裕さん。そのデビュー作『虹を待つ彼女』で脇役として初登場し、やがてシリーズの主人公に成長したのが、探偵・みどりです。人の〈本性〉を暴かずにはいられない彼女が高校生から大人になるまでを描く短編集『五つの季節に探偵は』(角川文庫)と対になる、短編集『彼女が探偵でなければ』が刊行されました