【詩】世界を壊してやる
「この事件は大変残虐で
悪い影響を受ける人もいると思うので
詳しく知るべきかよく考えてください」
私はたぶん知るべきではなかった
悪い影響を受けた
なんという残虐な事件
こんな目に遭ってしまった人がいるのか
そんなこと考えられない
人類の歴史上に
こんな目に遭う人が一人でもいるのなら
もう人類はいなかったことにしてほしい
「こんなことが二度と起こらないように
いつも気をつけて生きていればいいのよ」
黙れ 誤魔化すんじゃねえ
後々この事件を反省材料にして
救われる人が増えたからってなんだ
遭ってしまった人の苦しみが
1ミリグラムでも減るのか
それ以降
「世界なんて滅んじゃえ」
そんな思いを抱えて生きることとなった
それでもいつか
この行き場をなくした絶望を
ぶっ壊してくれるような何かに
出会える日を待っている
・・・・・
(そうは言っても医学の進歩などに救われる時先人の辛苦を受け継いで解決していくのは大事なことだなとも思います。)