「ステーシーズ」大槻 ケンヂ【読書記録】
あらすじ世界が狂ってしまい15〜17歳になった少女達が突然の死を迎え,、動く屍(ステーシー)へと変貌するようになった。そんな少女達を再び死なせるべく、政府による再殺部隊が組織される。理不尽と暴力の日々に人々の心までもが狂っていく。
感想(ネタバレ有り)・作品を通して、陰鬱とした雰囲気と世界に対する諦観、個人ではなく象徴的な罪と罰のようなものを感じた。
まず、この陰鬱さと理不尽さに関しては、フランツ・カフカの「変身」に似たものがある。人知の及ばない圧倒的な理不尽、それでもそ