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#0070 PISAから見る日本の教育 - 3つのシコウツールが示す次なる挑戦

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PISA2022
けテぶれ@ちゃんねる〜自ら学び考え、生きるための教育論〜
2023年12月7日放送


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こんにちは、パーソナリティの葛原祥太です。このチャンネルでは全国の子供たちが自ら考え、自ら学び、自ら生きられるようになるために考えられた教育論、けテぶれQNKS心マトリクスについてのお話をしていきます。


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PISAの大分析をしよう

さて、収録のストックがほぼないので、せっかくなのでタイムリーな話題ということで、PISAの結果が出ましたね。随分良かったみたいで、皆さんお喜びになっている感じがしますけれども、けテぶれ文脈で言うと今のタイミングは、大計画、大テスト、大分析とか、けテぶれサイクルの大きいサイクルがありますけれども、どこに当たるでしょうかという話です。

これは大分析に当たるんですよ。結果が出て、その結果を解釈して豊かな学びを紡ぎ出しましょうという大分析ですね。これはやっぱり大人も子どもも盛り上がるんですよ。

テストの点数、その奥にあるもの

テストの点なんて意味ないとかいう言説が一方にはあるんですけれども、まあいいんですよ。別に全てが間違っているというわけではないですが、そちら側からそういう立場の方のご意見として、テストの点なんて意味ないと言ってテストの点を無視してしまうみたいなことは、果たしてやるべきなのかなということを思うわけですね。

テストの点ってまあ一面的なので、それだけを見ちゃうとまあ何とも浅薄な感じで捉えられがちですけれども、それはそこから何を考察するかということによるわけですよ。テストの点が先進国OECD加盟国の中でめっちゃ上位だった、イエイで終わってたらそりゃ浅いですよ。そんなことで喜んで終わるんだったらね、テストの点なんて別に意味ないじゃないですか。

そもそも日本は横ばいで他の国が軒並み下がっているわけですから、日本が頑張ったというよりか他が下がったみたいな結果でもあるわけでしょ。でまあまあ回答数も優位に上がっている箇所もあったみたいなので、まあ日本も日本で頑張ったと思うんですけれども、とはいえなんかそういう他の国と結果と自分の国の結果を比べて、イエイ勝ったみたいなことで終わっていてはあまり貧弱な学びしか生まれないよねというのは本当にその通り。

でも昨今は、非認知能力が大事だとかよく言われるじゃないですか。非認知能力ですから認知できないわけですからね。だから洞察するしかないんですよ。認知できるのはあくまでもテストの点なんですよね。でもそのテストの点は、まあ氷山を思い浮かべてみれば分かることではあるんですけれども、氷山がここまで高く伸びているということは、海面下に広がっているその大きな氷山の規模、形というものを想像しうるわけでしょ。そういうことを洞察するために今見えているものを使うし、それは今見えているものからしか洞察できないという話でもあるわけですね。

テストの点なんて意味ないとか言って、見えているもの(氷山)を分析考察する機械を全く作ることなく、「あなたの中にはたくさんの才能(水面下の氷の塊)が眠ってるからね」みたいなぼやけたことばっかり言っててもずれるんですよ。

非認知能力というのは、非認知だからと言ってボヤボヤしてほったらかしにしていいはずではなく、確実に粘り強さはどうかとか、自分でモチベーションの管理はどうなっているのかとか、ちゃんと捉えてブラッシュアップしていける範囲は多分に含まれている。そういうことも考えずに、非認知なんだからと言ってぼやぼやしてたらいつまでもその位置から動けないんです。

非認知能力を認知洞察するためにテストの点を使う。テストの点、つまり氷山の海面に上がる氷山の高さや形、質量を見るわけですよ。そこを見た時にいろんなことが見えてくるんですね。これをやりたいのが大分析であり、今回テストのPISAの結果が出たのなら、そこから数字の裏に何が潜んでいるのかということを洞察していかなければならないという話でございます。

まあ子供たちが行う大分析ならば、今回のテストの結果に結びつく過程ですよね。過程が全て自分のけテぶれノートに記録されているので、それを振り返ることによって大分析の質を担保していこうというのが発想ですけれども、今回のに関してはまあ参加者日本から6000人とかいう感じでしたけれども、その6000人の学習履歴とか学習過程における葛藤やら努力やらというものはほぼ分からないので、この辺が考察するにあたって洞察するにあたってまあ情報不足という感じは否めないわけですね。

だから本当に考察しようと思えば、その6000人の学習履歴というものをちょっと精緻に見ていかなければ、これというのはテストの点を分析するにはまあちょっと情報不足だなという感じはしますね。で1つは質問紙的な要素で特筆すべきものが挙げられていたので、まあその辺は見えるかなと。つまり何かというと、自分で学習する自信とか意欲とか、まあそんな項目ですよね。が非常に低かったと、いうことですね。

学力は高いが、学習力は低い?

つまり、お勉強はできるけど自分でできますかに関して、やっぱり日本の子供たちはまあ自信ないので、実際の実力とはまた違うので、まあ少なくても自分ではできないと思ってるという話ですね。でまあこの辺はね、けテぶれ文脈で言うと学力と学習力の話で、まあ学力は高いけど学習力は高くないよねという話です。

自分で泳ぐことなく、高学力のところまで連れてこられてしまった

だからなんか能力は高いんだけど、その能力を自分でマネジメントするとかそういうことは全然できておらず、なんかただ口を開けて先生の授業を熱心に聞いていたら賢くなっちゃいましたみたいな結果ですね。でまあこういう子たちを見た時に思うのは、普通にシンプルにもったいないです。能力高いんですよ。能力高い子たちに対して打つべき方策というのは、そのまま口を開けて大人しくさせておくんじゃなくて、その能力、ポテンシャルをちゃんと自分で発揮して自分でマネジメントできるという世界に挑戦したらどうっていう提案を教育者としてはしたいですよね。

めちゃくちゃ賢い子がいてクラスにね、その子はもうめっちゃ真剣に授業を受けてなんかきっちりノートも取って、毎回テストでいい点数を取るという子に対して、私たちは何の手立ても打たずにそのままいい子で大人しくしてなさいという関わりはしますかねっていう話です。でまあするされている子もたくさんいるということは今回の調査でまあ明らかなんですけれども、それめっちゃもったいないでしょう。賢いならまあもうちょっと次のチャレンジですよね。自分でやれるかっていう話ですよね。そこの世界に行くだけの能力はあるということが今回の結果で分かったんだから、ちゃんと行けよっていう話なんですよ。もう次のチャレンジでしょっていう話ですね。

でなのでけテぶれ、いらっしゃいませでございます。日本の子供たち、能力高いってことがもう分かったんですよ。でだからここの結果を受けて、日本の先生すごいとか、日本の授業なんて、日本の授業最高みたいな話で終わっちゃ全然だめだと思ってる。

だってその中で自分で学ぶの自信が全然ついてないんですよ。自信ついてないっていうのはまあ結局できるかどうか置いといてチャレンジすら、全然してないってことですよね。チャレンジさえして、そこで成功体験がなんなか積まっていたら自信はつきますよね。やってみた結果できた、できたんだから自信になるわけですよ。でそのチャレンジすら、おそらく子供たちは日本の子供たちのほとんどさせてもらっていないわけですね。

チャレンジできる能力があるにも関わらずチャレンジさせてもらえない。その結果、自分で学ぶ自分で動く自信がいつまでもつかない。これ、めちゃくちゃもったいなくないですかって話です。

レジリエンスの光と影

もう昔からずっとレジリエントな国とか言われてますけれども、まあ言うたら何が起ころうが一定水準で推移している、つまりはあまり影響がないってことですね。学校、もしくは学校環境というものがあまり変化していないっていう話かもしれないですね。どういう風なレジリエンスかっていうことで言うと、まあ結局コロナでもうボコボコにされても、結局行事は元通り、授業も元通りみたいな、なんかこの辺のレジリエンスみたいなものを、なんか日本は発揮しているんですかみたいな話にもまあ取れるわけじゃないですか。なんかどういうレジリエンスかっていう話で、「学校の変わらなさ」みたいなところでまあかなりレジリエンスを日本発揮している可能性もあって、そのなった時にまあ結果としてまあお勉強できてるからいいじゃんで満足なんですか?ていう話ですよね。

QNKSへの招待状

で質問項目としてでもうその先のチャレンジのゾーンというのはかなり見えてきているので、そしてまあいらっしゃいませ状態です。

からもう1ついらっしゃいませ状態なのが情報収集活用能力みたいなやつですよね。ICTを使ってっていう枕言葉ついてましたけれども、まあ何でもいいんですよ。多分ね、情報源、多くの情報源の中から自分で必要な情報を収集して、整理統合して自分の意見としてまとめていくみたいな力が弱いっていうことが言われていると。言われているというかOECD平均を下回っていたっていう話ですね。29位とかそんな感じでしたか、なんですよね。QNKSですよ、いらっしゃいませなんですよ。

もうだから本当にこの今回まあ随分良かったんだけど、アンケート項目でポイント指摘されてましたね。PISAのポイントみたいなので見た時に、これこれが課題だよねと挙げられている内容がもう確実にけテぶれQNKSだったっていうね。

はい、どうぞいらっしゃいませ状態です。もうかなり露骨にその辺の問題意識というものが明確にはなってきているんだろうなという風に思っています。

なので、僕は焦らず変わらずこの場に両足踏ん張って、豪速球を投げ続けるということをやればいいなというか。まあ今の球筋は悪くないんだろうなっていうことが、今回の結果でも分かったので、引き続きまあ是非ついてきていただきたいという感じです。

歩む道はやはり正しかったということが今回のPISAの調査でもまあ一面言ってもいいんじゃないかなというような結果でしたね。まあなので、今後教師として働くにあたっての努力の方向として、「けテぶれ、QNKSぶん回して、豪速球投げられるようになる」っていう目標はおそらくかなり本質的なところ射抜けるのではないかな、と思ったわけでございます。

そしてその先に心マトリクスがありますので、先というかね、心マトリクスまだ多分ね教育界としてこうもっと掘り進んだ先に、その必要性が高まってくっていうこともまあもうほぼほぼ確信していますので、是非ご期待ください。



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