夢の中で成長を感じた話
塾講師バイトを16時から22時まで終えて、疲労を抱えながら眠りについた。
折角の睡眠なのに、バイト先の夢を見てしまった。
自分は、講師の仕事をやる傍ら、常勤スタッフとしての仕事もしている。
そこでは、書類コピー、システムチェック、電話応対などがある。
夢のなかでも、自分は電話応対をしていた。
普段は保護者からの電話が多く、主に生徒の体調不良、振替授業の打診、遅刻に関する連絡が多い。
ただ、夢では塾の運営本部からの電話だった。
自「お電話ありがとうございます。〇〇のスタッフ××です。」
いつも通りハキハキとした声で対応した。
「あの、教室長って今教室にいる?」
「現在、教室長は不在です。」
「んー、なんかこういう時ってさ、教室長はお休みを頂戴しておりますっていうんじゃなかったっけ。」
「はい…」
その後、どんな対応をしても、相手方から小言、叱責、嫌味の嵐が10
分ほど続いた。
ずっと、敬語の使い方に対する文句を言っていた気がする。
確かにマニュアルにはそういう答え方が書いてあったかもしれない。
けど、マニュアル通りに答えれなかった自分が怒られるのは違くないか。
なら、機械やらAIやらに任せればいいのにと、ぶっきらぼうに思った。
その後も数分、謎の罵詈雑言を電話で受けた。
「わかった?次こんな対応したら教室に乗り込むよ?本当にわかってる?
まあ今日は教室長がいなかったから多めに見てやr…..」
まだ相手は電話をしたそうに、嫌味を言いたそうにしていたが、雑に受話器を置いた。
無性に腹が立った。ふざけるなと。眠りの中でも文句を言いに来たのかと。
心の中の熱湯が爆発していた。
前の自分なら全て聞いて、
「本日は誠に申し訳ありませんでした。本日はご教授いただきありがとうございます。それでは失礼いたします。」
と丁寧に対応していたと思う。
相手へ無駄に気を使い、自分の気力を消費する自分が容易に想像できた。
ただ、今日は夢の中でも自分の意思を持って、電話を切った。
自分の足を何も考えずに引っ張ってこようとする相手に嫌われようが構わない。
そういう考え方を持ち、行動に移せたことが嬉しかった。
しかも夢の中だから、誰にも迷惑をかけていない。
目が覚めて起きると、爽快な気持ちになっていた。
さっきまでめちゃくちゃ腹が立っていたのに。
少しだけ、弱々しくて、気にしいの自分が変わってきたような気がする。
そういえば、今日も16時から22時までアルバイトだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?