すみません金利ってなんですか?お金の初心者が読むべき一冊
最近お金の勉強を始めたんですが、自分が『金利ってなんですか?』状態でしたので思わず手に取って読んでみました。
まさにタイトル通りのお金の「初心者」にピッタリの内容で、お金の知識0の方のお悩みを『元国税局ライター』がわかりやすく解説してくれています。発行部数は10万部を突破し、多くのお金の知識に困っている読者に届いている一冊です。
主にこんな方にオススメです。
・そもそも金利ってどんなもの?
・普通預金と定期預金の違いって?
・源泉徴収ってなんですか?
・株ってギャンブルみたいなもの?
・年金について知りたい!
銀行の普通預金に預けているけど金利を知らない人や、保険はオススメされたものを契約していたり、年金のことが気になるけど何もしていない人は『損をしている』可能性がありますので読んでみてはいかがでしょうか?
合わせて読みたいお金の知識本で初心者にオススメの一冊がこちら
大人だからこそお金の勉強が必要【金利】
お金の知識の第一歩として、普段みなさんが給料などを預けている銀行口座にもある『金利』についてです。
多くの方がどこかの銀行口座に預けている金利についてですが、メガバンクである「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」などは普通預金の金利が0.001%です。
これは100万円を1年間預けても、約10円にしからないのでATMで手数料として取られている金額の方が多い人が大多数ではないでしょうか?
そんな金利ですが、たまに「金利が良い」とか「金利が悪い」って聞いたことありませんか?これはその人の立場によって変わります。
お金を貸す人は高金利で貸している状態が「金利が良い」になります。貸したお金の利息が上がり、自分のもとに帰ってくる金額が増えるからです。
逆に借りた人からは「金利が悪い」状態になり、返済額が増えている状況です。このように『立場』によって金利は良くもなり悪くも変化していきます。
金利は人生を破壊する力を持つとも言われているので、宗教によっては禁止されている宗教もあるくらいの破壊力を持っています。
普通預金と定期預金の違い
普通預金は先ほども書きましたが、メガバンクなどは金利が0.001%とあってないようなもので楽天銀行などのネット銀行では、最大0.1%の状態にすることも可能です。
定期預金とは普通預金よりも『ちょっとだけいい金利がつく預金』です。定期預金の場合は普通預金よりもちょっとだけ高く金利がつく代わりに、条件が追加されます。
例えば、一定期間引き出せなかったり1年以内に解約してはいけないなどの制約がつくので、利用する際はメリットとデメリットをよく考えた上で利用しましょう。
ではなぜ銀行が金利をつけるのか?
これは銀行がお金を集めやすくするために付けているもので、私たちは銀行に預けている感覚ですが実際には『銀行に貸している』状態と同じだと思ってください。
銀行は借りている利子として0.001%を利息として返してくれているです。
源泉微収について
源泉微収とは、会社が『私たちの代わりに納税してくれている』そんなイメージです。
一般のサラリーマンの方は源泉徴収と聞くと、年末調整の時期である10月〜12月の間に会社に提出する『年末調整に必要な紙』という説明で渡される紙に書類に家族の名前を書いたり、生命保険の用紙を貼り付けたりするアレです。
この時にくらいしか源泉徴収って気にしない方多いですよね・・実際私もその一人でした。とりあえず微収なので「何か取られてる」くらいにしか感じていませんでした。
ちなみに給与明細などにある所得税が『源泉微収』にあたり住民税が『特別微収』です。この二つは収める先が国か住んでいる市町村かの違いがあります。
ではなぜ年末調整の時にお金が戻ってくることがあるのか?それは毎月引かれている所得税額と実際の所得税額にギャップがあるからです。
その差を年末調整で調整してくれているので、お金が戻ってくることがあります。
源泉微収・年末調整とくると確定申告というワードも頭に思い浮かんできますよね。一般のサラリーマンは会社が年末調整で済ませてくれているので必要が無いことが多いのですが、確定申告をしないと取り戻せないお金があります。
代表的なものがふるさと納税や医療費控除です。私が以前医療費控除を行った時には、2〜3万円ほどが戻ってきました。医療費控除には条件がありますので、需要があれば確定申告などと合わせて解説記事を出そうと思います。
医療費控除は年間10万円以上の医療費で使える控除ですが、もっと少ないものから使える『セルフメディケーション税制』という制度があります。
ドラッグストアなどの領収書を集めて、年間1万2000円以上で所得控除となります。
“出典:厚生労働省 セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)についてより”
注意点として医療費控除は『病院で支払った治療費が対象』でセルフメディケーションは『特定の風邪薬や湿布薬』などが対象で、どちらか一つの制度しか使えないということです。
ふるさと納税も確定申告が必要なんですが、確定申告を行わなくても『ワンストップ特例制度』を利用することで確定申告を省くことが可能です。
注意点として、ワンストップ特例を使ったとに確定申告をしてしまうと確定申告が優先されるため、ワンストップ特例が反映されない場合があります。
株はギャンブルなのか?
株の知識が無い人からすると「失敗すると借金を背負う」そんなイメージがあったり「倒産したら紙切れ」こんなワードを聞いたことがあるのではないでしょうか。
一つの株に全財産を投資!みたいなことをしなければ大丈夫です。自分のリスク許容度を意識して投資を行えば、株で失敗して借金が・・のようなことは回避することができます。
リスク許容度とは、どのくらいまでのマイナスだったら大丈夫か?というイメージです。株を買ったら➕30%の利益がでるとすれば➖30%にも振れる可能性があります。そのリスクをどこまで許せるのか?ということです。
初心者はNISAや積み立てNISAを利用して投資を始めることがオススメです。
“NISAとは、通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。”
出典:金融庁 NISAとは?より
NISAは年間120万円でNISA枠内であれば非課税で投資ができて、積み立てNISAの場合は40万円までとなっています。さらに積み立てNISAは公的機関が選び抜いた良質な商品だけを取り扱っているので、ぼったくりのような商品は基本的には削ぎ落とされています。
※投資信託の商品の99%はぼったくりと言われるほどの品揃えですが、積み立てNISAはそれらを排除し終わった中から商品を選ぶことができるので初心者にオススメと言えます。
投資信託とは、個人で株を売買するのではなくプロにお任せして運用してもらうスタイルです。自分で運用するわけでは無いので、「信託報酬」というものがかかってきますがネット口座でインデックス投資を行うことで価格を抑えることができます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)という人気商品を例にすると、購入手数料0円で信託報酬は0,0968%となっています。これはアメリカの企業500社に分散投資をしてくれるという商品で、有名なGoogleやAppleなどのGAFAMと呼ばれる企業も入っています。
NISA口座の開設は個人的には楽天証券がオススメです。楽天証券で口座開設をして、楽天カードを利用している人が『積み立てNISAの決済を楽天カードで行えば』ポイントがもらえるからです。
証券口座を開設したらNISA口座を申込ましょう。
注意点としてNISA か積み立てNISAどちらかしか選べません。
年金について
よく聞く年金が将来もらえなくなってしまうのでは?についてですが、日本という国が存続している限りはもらえるようです。
しかし、受給年齢が変わったり金額が変わる可能性はあります。
年金は下の図のように3階建てで表現されることがあります。
サラリーマンの方は1階の『国民年金』と2階の『厚生年金』の2階建てとなります。自営業の方は国民年金のみの1階建です。3階部分にはiDecoなどの個人型や企業型の確定拠出年金などです。
出典:野村の確定拠出年金ねっとより
第1号被保険者は、農業・自営業・学生などです。
第2号被保険者は、会社員や公務員などです。
第2号被保険者に扶養されている配偶者で、年収130万円以下の人が第3号被保険者となります。
年金は受給する年齢によってももらえる金額が変わり、前にずらせば減り後ろにずらせば増えます。
老後の2,000万円問題は話題となり『年金だけではなく個人でも用意してほしい』そんな内容でしたので老後資金のために計画的に積み立てていく必要があるようですね。
まとめ
・金利の良し悪しは立場によって変わります
・定期預金は普通預金よりちょっとだけ金利がいいけど縛りがある
・源泉微収は会社が自分の代わりに納税してくれています
・株はNISA制度などを利用して始めよう
・年金はもらえる可能性が大会けど、個人での備えはした方が良い