DAY13 (紹介編)30分読書 逆・タイムマシン経営論
今日の本はコチラ
逆・タイムマシン経営論
著者 楠木健 杉浦泰
初版 2020年10月12日
270ページ
著者紹介
楠木健
一橋ビジネススクール教授
89年一橋大学院商学研究科修士課程修了
一橋大学商学部助教授および同イノベーションセンター助教授などを経て、2010年から現職。専攻は競争戦略
杉浦泰
社史研究家
神戸大学院経営学科研究科を終了後、みさき投資を経て、ウェブエンジニアとして勤務。そのかたわら、2011年から社史研究を開始。個人でウェブサイト「The社史」を運営している。
このThe社史を調べてみるとスゴイ作りこみです。皆さん一度ご覧になられてはいかがでしょうか?ついサイバーエージェントの歴史を読んでしまいました。さすがにウマ娘までは追ってなかったです。
逆・タイムマシン経営論とは?
本のタイトルから、中身がイメージできないので、楠木さんを調べて引用しました。
過去での出来事で得られる本質を活かそうというもの、
逆に未来の華々しいものに対しては罠があるということです。
少し前だと、「サブスクリプション」というビジネスモデルが「タイムマシン経営」として入ってきましたよね。Adobe社の「illustrator」とか 「photoshop」が買い取りから、月額制になって収益性が劇的に改善したのが有名です。
あの時何でもサブスクリプションなときがありませんでした?
車とかはリースみたいな考えに近いので成立するのでしょうが、
ラーメン屋とか、基礎化粧品が『定額使い放題』をやっていました。
もちろん、2022年の今、淘汰されています。
これは「逆タイムマシン経営」として、失敗例になるのでしょう。
そこで、この本では過去から本質を学ぼうとい趣旨です。
本質とは、物事の基底にある性質であり、それはそう簡単には変わらない事です。
過去の失敗には学びがあるというわけです。
そこで、本書は3つにわけて、失敗を分類しています。
第一のタイプが、「飛び道具トラップ」
最先端で、目をひくようなテクノロジーや流行の経営トレンドに飛びついて失敗するパターン。最近では「NFTが流行っているぞ!」といって飛びつくのがここに当てはまるのでしょうか(NFTはまだ失敗とは言えないですが)。
第二が、「激動期トラップ」
『いまこの流行に乗り遅れるな!』という焦りから、思わずその時流に乗っちゃって失敗するパターンです。
1999年ころの「インターネットですべてが変わる!」という合言葉で、失敗した企業も数多くあります。新しいテクノロジーや手法を、魔法の杖みたいに考えて、自分のビジネスとの親和性などを考えず、取り入れてしまうパターンですね。
第三が、「遠近歪曲トラップ」
遠いものほどよく見え、近いものほど粗が目に付く、という認知バイアスです。シリコンバレー発のビジネスであれば、なんでもすごいと思い込むようなパターンです。
あとは、時間的なこともあてはまります。
『昔の経営陣は良かったけど、今の経営陣は全然ダメじゃないか!』みたいな判断をしていまうことがあります。これも過去を美化して思い出バイアスがかかると同時に、現在のことは酷くダメに見えてしまう。
意外と精査してみると、過去と現在にそんなに差がなかったり、状況が酷いわけではなかったりします。
この本から得たい事
過去に引っ張られると、経営判断を間違ったり、時代に乗り遅れたり、しまうと私は考えていましたが、本当に過去から学ぶことが正しいのでしょうか?
続きは次回
「逆・タイムマシン経営論」と言われて、ピンとこないので、著者さんを調べたり、本の概略を調べるために、序章を読み込んでみました。
時間が思いのほかかかったので、明日30分で読み込んで学びをアウトプットしてみます。