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群れられない世界

ひとりがスキ、ひとりがキライ、スキ、キライ……
永遠に終わりのない、花占いのようだった。

どこまで行っても一人の世界なのだとつくづく思う。
集団を見ては嫌悪感。孤独を見ては絶望感。
行き場のないこの気持ちは誰にも語ることはない。
言ったところでただの毒吐きか、傷つける言葉。
スッキリもしなければ、解決だって一向にないんだ。

楽しいことだって、良くも悪くも一人で完結してしまうものがほとんど。
群れられない人は自ら群れないことを望むはずなのに、群れていない自分に恥や変わり目すら感じてしまう。

いつだってそう。
ひとりなのはおかしいっていう見下したような目線。
こんなに辛いのに慣れなきゃいけないの?
それが当たり前なのだと慣れる日が来るの?
もしも喋り倒す毎日だったら人は変わるというの?

過去の綻びはまたこうして大きく顕著に現れる。
いや、ずっと苦しかったのかもしれないね。
気づいてしまう現実に、違いを見て悲しくなる。

行きたい世界や見たい世界がここではないのだと
そうやってどこか別世界に飛んでいきたくなるんだ。
だからずっと誰かとの世界を思い浮かべる前に
夢見心地な世界を望んでしまうのだろう。

落ち着く家も落ち着く人も近くに感じられない。
手を伸ばしても手を離したくなるし、助けてと言いたくても何も変わらないことくらい知ってる。
自分の感性だけが自分を救ってくれてるから……
儚く散るのならどうか幸せな場所であってほしい。
でも、まだ、まだ、と必死に堪えているんだ。

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