詩音。
なにも全部が嫌なわけじゃない。 全部を否定したいわけでもない。 嫌いたくもない。 嫌いなのは、フリだ。嘘だ。 フリをしなきゃいけない生活、愛想笑い、社交辞令。 不平等だ、理不尽だ。 黒く塗り潰そうとするもの全てか憎い。 そんなものにいちいち疲れてしまう自分がいる。 フリばかりしてるじゃない。 フリをしなくてもいいんだって思える時が、時間が、 何よりあなたの幸せでしょう? 楽しいなんて意味を考えてるのと同じくらいの感情だよ。 探すんじゃなくて、勝手に思えるものなんだ。 た
ふいに暴れ出す感情が、この衝動なんだと思った。 それが攻撃的になることも、それとなく分かってきた。 コントロールが効かないんだ。 敏感だからこそ、より集中して見てしまうよね。 自分だけのブレーキとアクセルが上手く使えずに、 相手を左右したモチベーションになっている。 いらないと言いながら、ないと困って仕方がない。 欲しいって素直に言えないから、ずっと悩んだまま。 したいことより、したくないことを見てる。 希望より、絶望を見てる。 見ないようにしてるのはどっち? 本当に行き
おはよう、真夜中。 今日も久しぶりの遠出。都会の街へ出てきました。 現実をすべて忘れて生きています。 この時間が続けばいいのにって、 このまま夢のままでいられたらいいのにって、 帰りたいのはどっち?日常が狂い始めたのはいつ? ううん、ちゃんと現実だよって笑われちゃう? 私が愛してきたものは、形のないものでした。 毎日会うことはもちろんできないけれど、 会いに来てもいいんだってことは肯定できます。 いつだって待っていてくれる場所なんだって それだけでどんな距離をも飛び越えた
振り向いたら あなたがいた 2度見した 今度は目が合った 照れくさそうに 笑いあった 手を伸ばすのが見えたから 伸ばし返したら 身体ごと引き寄せられた こんなにも近くに 手が触れ合った ずっと離さなかった 優しかった 温かかった ずっとこのまま 目を閉じた 何か喋っているキミ 普段ならこんな口説かないよって そんな甘いこと言う人だった? ドキドキした なぜか布団を被せられて 人の目から解放されて 嬉しくて恥ずかしくて 時なんて止まればいい さよならの時間 目覚めたって
優しいだけじゃだめだった。 相手も、自分も。 本当の良さは、優しさは、そこだけにはならない。 少しくらい強気になれるほうがいい。 少しくらいぶつかれるほうがいい。 少しくらいなら人と近づける材料になる。 すべてを感情任せにするのは違うけれど、 抱いたその感情はどれも大事にしてほしい。 言いたいこと言えないことが積み重なる中で、 自分なりの主張と周りとの協調、 どちらも慎重に持ち合わせよう。 自分をもっと出していこう。 怖がらずに、逸らさずに、向き合っていこう。 そんな勇
毎日の食事。 どれだけの思いで、何を考えるだろう。 栄養面とは違う、哲学面だった。 食欲がない時、元気が出ない時、食べられなくなる。 それでもお腹が空く。 もういらないのは、ある意味SOSが分かりやすい。 朝ごはんは午前中の自分へ、 昼ごはんは午後からの自分へ、 そして夜ご飯は今日の自分と明日の自分へのご褒美。 なに食べる?なに食べたい? 強制ではない。でも、自分のために選んでいい。 今日の気分だって、毎日変わるでしょう? そしたらもう少し自分のために欲張ってもいいよう
生きること。私たちは生きている。 ”生きる”意味を考えたことがあるだろうか。 考えようともしないものだろうか。 そもそも生きる感覚がなければ、 生きることも疎かになる。迷子にだってなる。 当たり前のことになぜ気がつかない。 生きていなかった?本当でも嘘でもない。 毎日があることは繋ぐことで、 命はもちろん、呼吸もだし、食事もだし、 居場所もだし、人間関係だって繋ぐもの。 始まりがあって、終わりがある。 続けるも辞めるも自由。決めるのは意志と覚悟。 もしも繋げない日々があ
ただ感傷に浸っていたのかもしれない。 呼んでくれた声があまりに嬉しすぎて泣いた。 あまりに明るくて、綺麗で、軽くて、泣いた。 どれだけ自分は沈めて重たくなってしまったんだろう。 どうして?なんで? 自分にはないものがあること。 自分には行けないところ。 勝手に涙が出てきたんだ。言葉が見つからない。 ひどく辛くて悲しい世界だと思ってる自分の外側で、 楽しそうに話すキミがいることに戸惑う。 そんな人と過ごせたら世界はまた変わるのだろうか。 ここにもちゃんと居場所があった。
キミは歌で着いていくからって言うでしょう? その反面、良くも悪くもさ、 好きでもない声を繰り返している声も着いて回ってたんだ。 全部拾って、全部持ち歩いてた。 今日起きた出来事だって、聞かされた言葉だって、 今日の中の1ページ。 声は鋭く、鮮明に、感情ごと引き連れてしまうんだ。 だから嬉しかろうと、嬉しくなかろうと、耳に残る。 見たものもまた、同じように目に残す。 そうやって五感は無意識にも働き続けている。 敏感であればあるほど、鋭く尖っていくのかもしれない。 優しさだけ
悲しいのに、美しいと感じる。 顔も目も見ずに、声のするほうを振り向いた。 綺麗な声がした。 まぶたの裏に色を描いた。 いつから俯いていた? いつから目を伏せていた? いつから夢を見てた? いつからキミを追いかけた? それでも歩き続けた。キミは十分に偉い。 こんなにも帰る場所だと勘違いしてしまう。 こんなにも愛してしまっていたと感じる。 信じられるのは、どこにも裏表がないから。 置かれた言葉、ただ繰り返していた。 無意識にでも辿り着いた場所。 意味さえ隠してしまうような、