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目の前を笑って

とても当たり前のようで、忘れがちなこと。
今、目の前を笑うこと。
みんなが言う、歌う。私も真似する。
それだけを望めたなら。

違う場所でもなく、遠い先でもなく、ここにいる今。
点で生きてるとずっと思ってきた。
その日を生きることに精一杯だと思ってた。
でも、そうでもないようにも思えた。
気付いたらロープのように繋がりすぎてしまった。

フォルダの中には自分なりの物語が詰まってて、
同じものなんて一つもなくて、自分だけのもの。
一つ一つを大切に持ち歩いてきたけれど、
全部を持ち歩くのはやっぱり無理なんだ。
覚えてることも減っていく。記憶は薄れていく。

忘れたくないものを背負って、
いつまでもその場を離れないようとしない。
それも違うんだよね。
出会いと別れは繰り返すから、時もまた動いては去るんだ。

その日、その月、その年、色んな区切りがある。
アルバムを作るように、人生にもまとめてみよう。
繋がりすぎてしまった時間を、もう一度結び直す。
それは確かに歳を一つずつ重ねてきた軌跡。
キミと同じようにワタシも、ボクも。
大丈夫、進んでる。わずかでも、見えなくても。

動いているものは動いたままを残して、
止まっているものは止まったままを残していたい。
それはその時間そのものを大切にしていることになる。
その動きと静止画が繋がった時、1つの作品になる。

いわばオリジナルストーリー。
人生は、長いフィルムの中にある。
誰だって"何もない"ことなんてない。
こんな近くにもたくさんの出来事があったんだ。
時々見返して、手入れして、また大事にするんだ。

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