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四萬八千日観音大祭

少し前(8/10)になりますが、地元の古刹の一つである「妙林寺みょうりんじ」で行われた「四萬八千日観音大祭」に足を運んできました。
ちなみに妙林寺は、以前に「天台宗の声明」という仏事を開催されたときにも、ご紹介したことがあります。

今回の行事は、たまにお伺いさせていただいている、須賀川中心部にある「GALATA COFFEEさんのポストで知りました。

普段は仏事に縁がないですし、そもそも両親共に県外出身者のため、今までは地元のお寺にお参りする機会はほとんどありませんでした。
ですが、二本松藩との御縁から必然的にお寺にお参りする機会が増え、また妙林寺は、「泪橋」の最初の方で、二階堂為氏と三千代の縁談の話し合いの舞台となったお寺ということもあり、何となく今回も御縁を感じた次第です。

泪橋でも紹介したように、為氏が和田で暮らしていた頃は妙林寺も和田にありましたが、現在では須賀川の街の中心部にあります。

さて、タイトルにある四萬八千日観音大祭とは何か。
一応説明を受けてきたのですが、その場ではよく分からず、調べ直してみました。

全国あちこちにあるお寺のサイトなどを見る限りでは、「この日にお参りすると、四萬八千日分の功徳くどくを積んだ」ご利益があるとされているそうです。
功徳とは、「善行」のこと。
今回は、朝4時過ぎからお寺が開放され仏事が行われたのでした。
写真が暗めなのは、夕方ではなく「早朝」のお参りだったからです^^;

写真では人はまばらですが、6時半の御祈祷のときには、そこそこの人出がありました。
朝イチでモーニングコーヒーを頂いた沢田さんご夫妻(GALATA COFFEEのオーナー様)も、朝早くから、お忙しそうにコーヒーをサーブしていらっしゃいました。

御祈祷が始まるまで時間を持て余したので、境内をぐるりと回ってみます。

こちらは、「夏の青紅葉」。
俳句の素材として使うには難しそうですが、涼やかさを感じさせます。

庭の池にひっそりと咲いていた睡蓮。
よく似た夏の花に「蓮の花」もありますが、大輪の花を咲かせる蓮の花とは違った愛らしさがあります。

さて、法会です。
私は宗教は詳しくありませんが、仏事と一口に言っても、やはり宗派ごとに微妙に経文が異なるようですね。
先日出席してきた「二本松大隣寺だいりんじ(こちらは曹洞宗)」の法会とは、また違った雰囲気がありました。
以前に参列させていただいた「天台宗の声明」でも感じたことですが、天台宗の法会は、鉦鼓が賑やかです。

中央の護摩壇では「護摩木」が焚かれています。
ちなみに私も初めて「護摩木」を炊き上げて貰いました。願掛けの内容は、「商売繁盛」(仕事がうまくいきますように)という、非常に通俗的なお願いでしたが^^;

折も折、台風接近中の早朝ということもあってか、仏事そのものは15分ほどで終了。
ですが、お寺の子供たち(もしかしたら妹の同級生のお子様方かもしれません)が参列者に茶菓子を配り、もてなしているのをみると、「こうして代々寺の歴史を繋いできたのだろうなあ……」なんて、しんみりした次第です。

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