それは、ほっこり、ふっ…と、肩の力をぬいても赦される非日常で、日常。
自営業をしていた背中を眺めていた時間 朝ご飯は7時。
昼ご飯は12時。
夕ご飯は17時。
昭和を生き抜いた父方の祖父母達が、毎日毎日繰り返していた、同じ日々で、同じではない時間。
建具職人であった祖父は、私にとっては無口で取っ付きにくく、タールも匂いもキツい赤い駱駝の煙草を吸っていて、安い日本酒と時代劇と相撲を愛する人という思い出が強い。それでも孫の幼稚園バスのお迎えに、いそいそと足を運んでもらえるくらいには……さり気ない? 愛情を? 注がれていたんだとは思う、多分