なぜ急になる?普通の腰痛との違いは?ギックリ腰の予防法は?
ギックリ腰は医学的な病名ではありません。
“ギックリ”とは、急に痛くなることを表している一種の擬態語です。
ギックリ腰は、
整形外科的には急性腰痛の一種。
腰痛治療のガイドラインでは、
痛みが起こって1か月未満を急性腰痛、
3か月以上経つものを慢性腰痛、
その間を亜急性腰痛と分類します。
交通事故の衝撃で起こるような原因が明らかな急性腰痛もある。
ギックリ腰は、
これといったトラブルがなく起こる原因不明の急性腰痛を指す言葉です。
ギックリ腰を発症すると、
痛くて数日間は動けないが、
ほどなくすると痛みが引いて、
元の日常生活に復帰できる。
でも、そこで安心してはダメ。
億劫がらずに整形外科を受診することをオススメします。
ギックリ腰を起こしても、
レントゲンやMRIといった画像診断では、明白な異変は見つからないのが普通。
寝違えや捻挫でも、
同じように画像には何も写りません。
しかし、
単なる腰痛ではなく、
がんの転移があったり、
細菌感染による化膿性の脊椎炎や椎間板炎が起こっていたりすることも考えられます。
重篤な病が隠れていないことを確かめるためにも、画像診断はきちんと行いましょう。
(Crea においてもご相談の際にこちらの内容は必ずお伝えしております。)
ギックリ腰の詳しい原因は不明だが、
痛みとトラブルの発信源は
主に腰まわりの
椎間板、関節、筋肉のどれかに絞られます。
椎間板は、背骨をつくる椎骨の間にある軟骨。クッションの役割を果たしています。
腰の関節には、
椎骨同士をリンクさせている
背中側の椎間関節、背骨と骨盤をつなぐ仙腸関節があります、
なかでも、
椎間関節はギックリ腰の誘因になりやすい。
筋肉では、背骨に沿って走る脊柱起立筋がおもにトラブルを起こしやすい。
「前屈み」
地上で生活している以上、私たちのカラダにはつねに体重(重力)が加わっている。普段自覚はできないけれど、まっすぐ立っているだけでも、横になっているときと比べると、カラダにかかる負担は大きくなっている。
なかでも負担が大きくなるのが、腰を曲げて前屈みになる姿勢。
姿勢の違いにより、椎間板にどのくらいの負荷が加わるかを調べた有名な研究があったりします。
その研究によれば、
まっすぐ立った姿勢を基準とした場合、
軽く前傾するだけで
椎間板への負荷は1・5倍になり、
前傾して荷物を持つと
2・2倍にまで跳ね上がります。
椎間板のストレスが増えるときには、当然周りの関節や筋肉にもダメージが広がっている。それがギックリ腰の引き金になりやすいと考えられます。
「コップの水理論」
ギックリ腰の痛みは激痛と呼ぶに相応しいけれど、そのきっかけは掃除機をかける、洗顔をするといった些細なものが大半です。
なかには、くしゃみをした瞬間、
ギックリ腰が生じるケースもあります。
何とも理不尽に思えるが、
痛みを起こした直前だけに、
直接的な理由があるとは限らない。
痛みが起きた瞬間は、
いわばコップの水が溢れたようなもの。
姿勢や動きが乱れるなどして、
椎間板や関節などに目に見えないダメージが少しずつ蓄積。
それがあるレベルを超えると、
ギックリ腰の痛みを引き起こすと考えれられます。
何を契機にコップの水が溢れるかは、
一人ひとり違いますよね。
ギックリ腰再発を避けるには、
自らのコップの水を溢れさせやすい姿勢や動きを知り、それを避けることを忘れないようにしていきましょう。
また、腰椎椎間板ヘルニアのように、
急性腰痛以外の腰痛でも、
長年のダメージ山積でコップの水が溢れた瞬間に自覚されることも多いです。
「痛みの芽!?有痛性肉芽」
ギックリ腰を何度も繰り返す理由の一つは、有痛性肉芽が潜んでいるからだとも
考えられています。
有痛性肉芽とは、
文字通り、痛みを伴う肉芽。
肉芽とは、怪我や炎症などが起きたところをカラダが修復する際、生じる再生組織のこと。
通常は赤く柔らかい粒状の組織である。
そこには血管とともに神経が通っていて、刺激を受けると痛む。
この痛みは、修復のため安静にして、
それ以上負荷を加えてはならぬというカラダからの警告とも捉えられるでしょう。
傷んだ組織の修復が終わると有痛性肉芽もやがて消失します。
だがリカバリーが完全に終わる前に刺激を加え続けると、
有痛性肉芽はいつまで経ってもなくならない。
それが地雷のように
腰の椎間板、椎間関節、仙腸関節や筋肉などに潜んでいると、よくない動きで痛みスイッチである肉芽が刺激され大爆発!
ギックリ腰がぶり返す恐れがあります。
「骨盤を立てる」
有痛性肉芽をそっとしておくために大事なのは、床のモノを拾ったり、トイレでしゃがんだりする際、骨盤を立てる意識を持つこと。骨盤を立てるとは、骨盤を正しいポジションに置くことをいいます。
骨盤は軽く前傾しているのが正解だが(前傾とは、肛門を後ろに向けるような動き)、現代人のように腹筋が衰えて腹圧が落ち、坐っている時間が長くなると、骨盤は後傾しやすい(後傾とは、肛門を前に向けるような動き)。
骨盤が後傾していると、
椎間板の負荷が増えます。たとえば、トイレでしゃがむ動作は、誰でも一日何度も繰り返しています。そのたびに椎間板にストレスが加わると、椎間板の中にできた有痛性肉芽はなかなか消えてくれません。
むろん骨盤が前傾しすぎると反り腰になり、今度は椎間関節の負担となる。後傾しすぎず、反り腰にもならない姿勢でおこないましょう。
「モーターコントロール」
腰などの関節の安定は、機能的安定性と構造的安定性がダブルで担う。
このうち機能的安定性に関わるのが、
モーターコントロール。
負担のないニュートラルゾーンの範囲内で動けるように、筋肉で制御する仕組みです。
これがうまくいかないと、
関節周辺の靱帯や関節包といった構造的安定性に頼るほかありません。
その結果、関節まわりにダメージが蓄積し、有痛性肉芽が形成されてギックリ腰が起こります。
「インナーマッスル」
モーターコントロールの鍵を握るのは、
インナーマッスル。
カラダの深いところで関節の動きを制御している深層筋だ。それに対し、カラダの表面にあるのがアウターマッスル(表層筋)。アウターは、インナーよりパワフルなのが特徴。
本来はインナーが少しだけ先に働いて関節を安定させてから、
アウターが働く仕組みがあります。
これをフィードフォワード機構と呼びます。
ところが運動不足などでインナーが衰えていたり、
緊張やストレスでアウターが働きやすくなっていたりすると、
フィードフォワード機構が上手に作動せず、構造的安定性を支える関節まわりのダメージとなります。
「ダウンドッグ、キャット&ドッグ」
通常の筋トレで鍛えるのはアウターマッスル。腰痛予防に効くとされるフッキン運動も、アウターばかり働きやすい。
効果的なのは、ダウンドッグやキャット&ドッグのように骨盤の前傾・後傾を伴い、インナーで背骨を1個ずつ動かし、モーターコントロールを促す運動。
インナーで関節を安定させながら動く習慣が身につけば、
ギックリ腰予防につながります。
毎朝1回、ダウンドッグやキャット&ドッグを行い、正しいモーターコントロールをカラダにインプットしてからその日一日を過ごしましょう♪
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