関係者を不安にさせない
今日は、『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』の「関係者を不安にさせない」を読みました。
●学んだこと
プロジェクトの関係者、特にプロジェクトオーナーが進捗に不安を感じ始めると、マイクロマネージしたり頻繁な報告を求めてきたりするそうです。
こうなると、プロジェクトの生産性が低下⇒プロジェクトオーナーはさらに不安になる⇒より細かくチェックする必要が出てくる という悪循環が生まれてしまうと筆者は考えています。
こういった事態を避けるために、まず何よりも「関係者を不安にさせないこと」が大事なのだそうです。
具体的には、プロジェクト初期段階において、当初想定されたよりも早め早めにレポートすることを推奨しています。
進捗が良くなければ早めに報告し、仮に何も起こっていなかったとしても報告することが大切だといいます。
『便りのないのは良い便り』ということわざは、親類や友人関係でのみ成り立つそうです。
プロジェクトにおいては、『便りのないのは大体悪い便り』だと考えるべきだそうです。
プロジェクトリーダーの不安はエコーのように拡大して、プロジェクトオーナーに響くことになると筆者はまとめていました。
●読んで考えたこと
不安がさらなる不安に繋がる悪循環は、自分個人としても経験があるため納得できました。
そして、プロジェクトにおいては、『便りのないのは大体悪い便り』と考えられてしまうことを常に念頭においておかなくてはならないと理解できました。
自分自身が不安の連鎖について理解できていれば、オーナーの立場にたって最善のタイミングで報告することは難しくないと思います。
プレゼンや商談と同じく、聞き手の立場で考えることが重要だという基本に立ち返っていきたいです。