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難病と戦う犬と現実的なお金の話。クラウドファンディングも勧められたけどもさ。

今週の月曜日は1ヶ月に1回の通院日。
かれこれ3年半、藤沢市にある日本大学の動物病院に通っている。

ボサボサ犬


受付の皆様も先生方も良い人ばかりで、知識も腕も言う事なしで頼りきり。
わたしみたいなめんどくせーオーナーの相手は大変だろうなあ…と思っておる。
感情的だし、大袈裟だし、話はなげーし。
めんどくせーことに、わたしは話を端折れなくて「何故うちがハクをお迎えしたか」から話すものだから、長く日大にいらっしゃる方の一部の方は背景を知っていらっしゃる。
それでもウンウンて聞いてくださって本当に頭が上がらない。

かかりつけ医が手に負えない or 日大で治療するのが最良と判断された子しか来ないのに、駐車場はいつも満車に近い。
県外ナンバーも多い。
ハクと同じ症例で沖縄から通院した子がいるとも聞いている。
それもそのハズ、その病気に対してある手術ができる日本で唯一の先生が日大にいらっしゃるからなんだけど。

ブリーダーと相談してハクの病名を公開するべきか、ずーっと悩んでる。
病気が見つかった時はブリーダーと相談して「とりま公開しないでおこう」となったんだよね。
でも、闘病が長くなればなるほど、この病気の症状や経過、治療するか否か、手術費や治療費、お薬代を知りたいオーナーが少なからずいるんじゃないかと思うようになったのさ。
わたしもハクの病気が分かった時に検索しまくったけど、情報は少なく、欲しい情報の一部しか得られなかった。

で、その中でも避けて通れないお金の話。
保険を掛けていたとしても賄える金額ではないので。

「命には代えられないから治療します!」て言いたいところだけど、そんなこと無責任に言える金額じゃない。
ハクと同じようなケースであれば手術しても完治は無く、手術によってどこまで健康な犬に近付けることができるか、しかもそれが何回で達成できるか未知数という、荒唐無稽なギャンブルみたいなものにトータル数百万かかる可能性があるゆえ。
知っておけばブリーダーやショップと話し合うこともできる。
手術するか否かも考えられる。
安楽死も選択に入ってくる。
手術しないことを選択しても、体調をなるべく良い状態に保つためのお薬代や食費が幾らかかるかだけでも分かれば覚悟して緩和ケアに臨めるのではなかろーか。

そして、その高額な治療費が割に合うのか? という考え方。
例えばアフガンハウンドの場合ショーに出せるクオリティの子犬の海外の只今の相場は日本円で30〜50万円くらい
円安なのでちと高くなってるけど。
自分で迎えに行けば手荷物として連れて来れるので、犬だけ送ってもらうより安くなるからお迎えついでに海外旅行もできる。
輸入にかかる費用は子犬の代金と輸送費だけではなく、書類作成やら予防注射やら他にもあるけれども…。
兎も角、少なくとも治療費と同じ出費で健康なキャワイイ子犬が(もしかしたら複数頭)輸入できるかも知れない。
いや国内でも買えるけど、輸入も視野に入るくらいかかるよっていう。

治療するということはそんだけ理不尽な出費が伴う。

ハクの場合3年半で軽自動車の新車をフルオプションで買える程度にはかかってる。

同じ病気でクラウドファンディングをしてるのも見たし、勧められたこともある。
でも、クラウドファンディングは違うなあ…と思ってやらなかった。
聞いた瞬間「おっふ…」てなるような金額ではあったけど、贅沢な生活をしなければ払える金額だったのがまず一番。
我が家に人間の子供がいないのも幸いだったね。教育費が掛からない。
確かに大きな出費ではあるけど、病気が判明してから引き取ったんだし、うちの場合は自己責任よな。
世間的な体裁としては、外食も旅行も行けず、欲しい車も買えなくなるのも嫌だった。
そりゃそうだろー。人様にお金を出して頂いて、自分は贅沢はできないよ。

とは言え、飽くまでも我が家の話し。
ご家庭によって当人しか分からないご事情もあるだろうし、クラウドファンディングすることに異論はない。

ハクの場合は病気が発覚した時点ではハクはフランスに行くまでの一時預かりという形だったので、ブリーダーと一緒に日大に行って一緒に今後の治療方針と費用の話を聞いた。
話し合いの結果、ハクはうちが引き取って治療費を立て替えて、ブリーダーが分割で支払うことになった。
病院から請求される治療費と手術費以外、一生服用することになるであろうお薬代と療法食、治療にかかる雑費や通院にかかる交通費はうちが負担。
ハクを死なせたくないという気持ちは同じだったので、特に揉めずに話がついた。
中学生の頃からドッグショーにちょいちょい関わってきたから、シリアスブリーダーの事情も分かってることもあったし。
むしろ、事情を知っているだけに「分割になるけど払います」と言ったブリーダーはすごいと思う!
こんな人なかなかいないよ!?
わたしゃめっちゃ尊敬してるよ。
犬に対する愛がド変態レベルだよ。(褒め言葉)
それについてはまた別にnoteにするかも知れない。

今は治療費をうちが全額立て替えて、ハクのブリーダーが払える時に少しずつ支払っている、という状態。

余談だが、ハクをどうするか話し合う前のことなんだけど。
「ブリーダーが払わないと言ったとしても、うちで引き取ってやれることは全部やろう」と言った夫(・∠・)が尊い…!
褒めてあげて!

ハクの病気は本当にえぐい。
手術をしても完治はない。
手術しても良くなるとは限らない。
現に4回も手術してる。
どんなに先生の腕が良くても手術中に死んでしまうこともある。
手術によって健康な犬にどこまで近付くのか、手術が終わって暫くしないと結果が分からない。
4回手術して一時的に良くなったけど、ハクの身体の中で異変が起きたので手術するとしたらあと1回。
結果が良くても悪くてもあと1回だけ。
症状を緩和するためのお薬代も高い。
食事もおやつも制限がある。
毎日体調を気遣わなきゃいけない。
気が抜けない毎日が一生続く。
状態によっては様子を見るのに徹夜になる時も珍しくない。
どんなに状態が悪くても治療はできず、症状に対する対処療法しかなくて点滴で生理食塩水をガンガン流すことくらいしかできない。
何より本人がつらそうな時がつらい。

ハクを飼う予定だったフランスのブリーダーによると、フランスだと安楽死させる症例だそうな。
予後が悪いし、それならいっそ安楽死した方が犬のためにも良いという考え方。
めっちゃ分かる。合理的だ。

動物医療が進歩して、ハクみたいな子でも死ななくて済むようになった。
つらそうな時は、わたしのエゴで生きててもらうのは正しいのか? って考える。
でも、体調が良くて楽しそうにしてる時は手術して良かったって心底思うんだよね。
ハクを抱きしめてゴロゴロしてる時が幸せ。
気まぐれゆえ、気が向かないと「うざいなあ」という顔をしてするっと逃げるんだけど。
アフガンあるある。
だがそこがいい。

ハクが頑張る限り、わたしも頑張る💪('ω'💪)
一番頑張るのは夫(・∠・)ですが。

要約すると
・ハクと同じ病気でどん底の方に情報提供できたらいいなァ…
・めたくそお金掛かるから覚悟しましょう
・夫(・∠・)が尊い

3行で済んだなー…

そんなハックン。
昨日の朝はシャンプーと通院でお疲れだった模様でお散歩拒否。
本日はルンルンで散歩に行って、ご飯も8割食べて満足げ。
大好きなブロッコリーを載せたしね。

本日のハクの朝食
手作りマフィン
+
鶏肉とブロッコリーの葉っぱと人参を圧力鍋で煮たもの
ハックンの大好物ブロッコリー乗せ
+
加水分解されたお肉を使ってるカリカリ

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