ドキドキの新年度に 幼稚園が好きになるといいな🍀 絵本【にんじんようちえん】
ポプラ社さんのにんじんサポーターズとして、大人も子どもも優しくあたたかな気持ちになれる、絵本【にんじんようちえん】をご紹介します。
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もうすぐ春。新年度だ。大人もどこかわくわくするような胸の高鳴りと、新しい生活に向けて緊張感がある春。
子どもたちは、今いったいどんな気持ちでいるだろうか。
息子はもうすぐ小学生になる。親であるわたしもドキドキしているが、息子はもっとドキドキそわそわしているようだ。
「小学校はどんなところかな?」
「お友達はたくさんできるかな?」
「先生は怖くないかな?」
この気持ちは、6歳の新一年生だけでなく、もっと小さな子も思っているはずだ。
3歳の新幼稚園児、もっと小さな赤ちゃんも、きっと言葉には出さなくても、小さな小さな胸の中、ドキドキわくわくでいっぱいになっているにちがいない。
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息子が幼稚園に入ったころのことを思い出す。
入園式の日、息子は緊張した面持ちで、小さな手でママの服のそでをぎゅっと握りしめていた。
周りの子どもたちを見渡すと、みんな同じように、不安そうな顔をしていた。
息子のようにパパやママにしがみつく子、机に顔をうずめる子、泣き出す子、教室から飛び出す子・・・。
小さな教室に集められた小さな子供たちの、小さなドキドキの合唱が聞こえてくるようだった。
入園式の次の日から5月ごろまでは、朝、幼稚園に行きたくなくて泣く子が多かった。
息子も最初は不安げな様子で幼稚園に入っていったが、そのうちニコニコ笑顔で走るように幼稚園の門をくぐり、先生やお友達にご挨拶するようになった。
夜、ベッドのなかで、わたしは息子に聞いた。
「幼稚園好き?」
「うん!だいすき!」
「どこが好きなの?」
「先生がね、優しくてね、昨日はおんぶしてもらったの!お友達と手をつないで歩いたり、追いかけっこしたの!」
不安げだった息子の表情が、キラキラとまぶしいほどに輝き、毎日ニコニコしながら幼稚園に行く。
そうさせてくれたのは、幼稚園の先生やお友達を好きになったからだった。
小さな胸の中、毎日毎日ワクワクドキドキする気持ちが溢れ出す。
朝、幼稚園に行って、コップに楽しい気持ちのお水をいっぱい注いで、遊びながらごくごく飲む。
全部なくなったら、まだ足りなくて、またコップに溢れるほどのわくわくのお水を灌ぐ。帰るころにごくごく飲む。
すると、
「迎えにきたよ~!」
パパやママの声が聞こえて、子どもたちはハッとする。
まるで、空っぽになったお水に、もっとわくわくのお水のお代わりを注いでほしいと訴えているかのように。
「まだ遊びたいよー!!先生とお友達と遊ぶー!!」
子どもたちは、幼稚園が大好きになっていったのだ。
あのころの、泣きながらお家に帰るのを嫌がり、幼稚園を眺めてジタバタする息子と過ごした日々を思い出すと、心がふわっとあったかくなる。
小さな子どもが、家族以外の誰かを好きになれる場所。
それが、どんな子にとっても、幼稚園や保育園であってほしいな。
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おとなも、こどもも、その場所を好きになるために一番大切なことは、その場所にいる人のことを大好きになること。
そんな大切なことを、子どもと一緒に感じることのできる、春にぴったりの絵本に出会った。
ポプラ社から、3月10日(木)に発売される韓国発の絵本【にんじんようちえん】
幼稚園ぎらいのウサギの子が、クマ先生にプロポーズ?!
新しく幼稚園に来たばかりの、赤いウサギの子。
最初は、声が大きくて、力が強いクマ先生のことが、ちょっぴり怖かった赤いウサギの子。
だけど、クマ先生の優しさに触れて、どんどん好きになっていく。
~幼稚園児の初恋?!~
「○○くんと結婚するの!」
「○○ちゃん 結婚しよう!」
「○○先生 だ~いすき!」
そんな、世界中の子どもたち、かつて子どもだった大人たちでさえ言ったことのあるような、あの幼稚園児の可愛い言葉。
子どもと一緒に読んで、
「だれと けっこんしたいの?」
と、聞いてみたり。
大人が一人で静かに読みながら、
「懐かしいなぁ」
なんて、懐かしさにふけってみたり。
だんだん、幼稚園が好きになっていく赤いウサギちゃんを見て、
「よかったね」
って言いたくなるような、そんな絵本。
これから幼稚園児になる子や、いま幼稚園に通っているお子さんの絵本タイムに。
大人のゆったりとした絵本タイムに。
【にんじんようちえん】
優しい気持ちになる絵本、ぜひ手にとってみてくださいね🍀
にんじんようちえん
著者名 作/アンニョン・タル
訳/ひこ・田中
出版社名 ポプラ社
2022年3月10日(木)発売
♯にんじんようちえん
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