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🍉第1弾 エルサレムのソウルフード!?

こんにちは!現地インターンの内田です。突然ですが、みなさんは「パレスチナ」と言われてどのようなイメージを抱きますか?おそらくほとんどの日本人にとって、パレスチナは未知の世界ではないでしょうか。なんとなく危険なイメージを持たれる方や、イスラエルとの政治問題を思い浮かべる方も多いと思います。いろいろ難しい問題があるのは事実です。

しかし、そんなとっつきにくいことは一旦横に置いて、文化的な面からパレスチナについて知ってほしい!!…ということで現在パレスチナのヨルダン川西岸地区で一人暮らしをしているインターンの内田が、実際にパレスチナに住んでみて発見したことを紹介する【パレスチナ🍉で生活してみた!】を連載していこうと思います!(どうしてアイコンがスイカなのかはこの記事を読んでみてください!)
普段JVCパレスチナのnoteを読んでくださっている方や国際協力に興味のある方にはもちろん、そうでない方にもぜひ読んでいただきたく思います!

1回目は、JVCの事務所がある東エルサレムのソウルフードについてです!今回ご紹介するのは、カアクと呼ばれる、輪っか状のごまのついた大きなパンです。これはエルサレムで一般的な朝食で、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)、炭火焼き卵、ラバネ(ギリシャヨーグルトのようなもの)、ザアタル(タイムなどのスパイス)と一緒に食べます。

東エルサレムを歩いていると、これを売っている出店が数多くあり、これを買って帰る人たちもよく目撃します。道ではおじさんが「カアク!カアク!」と客の呼び込みをしていて、まさにエルサレムを象徴するようなものだと言えます。ちなみに、東エルサレムにあるJVCの現地パートナー団体でもスタッフたちがカアクを囲んで朝食をとっているのによく遭遇し、一緒に食べることもあるそうです。

私が初めてパレスチナに旅行に来た時、以前滞在していたお隣のヨルダンでは全く見かけないこの形のパンを見て、「パレスチナにはこんなパンがあるんだ!」と思っていましたが、実はこのパンの正式な名前は「カアク・アルクッズ」。アルクッズとはアラビア語でエルサレムのこと、つまり、エルサレムのカアクであり、パレスチナではなくエルサレム特有のパンなのだそうです!


道で売られているカアク。大きさはなんと30cm以上!

「私も食べてみたい!」と思っていたら、街角でまさに今から朝食を食べるぞ、というおじさん方を見かけたので、直々に食べ方を教わりました。

それにしてもその台はどこから持ってきたのでしょう…(笑)

さて、事務所に帰って実践です!!

エルサレムスタイルの朝食の準備完了!
紙に包まれているのがザアタルです

まずカアクを縦に二等分して、輪っかの状態から一本の棒状にします。好きな量をちぎって真ん中を開き、そこにファラフェルやたまごを入れてサンドします。ラバネにディップしてザアタルをつければ完成!


ちなみに袋をお皿代わりにするのもおじさんたちを見習いました

パンは表面はカリっとしていて中はもちっとした弾力のある生地です。しかし同時に、ずっしりとした生地でもあるので、少量でもボリュームがあり、食べ応えがあって一人で一つは食べきれませんでした。正直、ファラフェルもたまごもちぎるとポロポロ落ちてしまうのが食べにくいというのが難点ですが、炭火焼きにされた卵の風味やラバネのクリーミーさが癖になり、とても美味しかったです!

みなさんもエルサレムに来る機会があったら、是非、本場のカアク、挑戦してみてください★

JVCのパレスチナ事業では、現地に暮らす人びとの意思を応援する形での支援を行なっています。また、パレスチナの問題を日本社会にも伝えることで、一人ひとりが取り組むための橋渡し役を担うことも試みています。 サポートしていただいた分は全額、JVCのパレスチナ事業に寄付いたします。