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rie19
釣りエッセイ:ワカサギ釣り(第5話)
釣りエッセイ「試考策魚」:
ワカサギ釣り(第5話)
誘導ウキ仕掛けで
数を伸ばすコツは掴めたようです。
タナが変わった時、食い渋った時に
対応できる様
引き出しを増やしました。
………
……
…
夕方になり
遠方からきている釣り客は
帰り支度を始め、
日が暮れる一時間前ともなると
辺りには誰もいなくなりました。
まもなくワカサギシーズンが終わる
3月ですが、日が傾き始めると
急激に気温は下がります。
着込んで真冬に逆戻りです。
アタリも減り
そろそろ帰ろうかと考えていると、
湖のあちらこちらに波紋群が現れました。
ひとつの波紋群は20~30匹の群れで
移動しているように見えます
夕マヅメ時に
ワカサギの群れが浮いてきたのでしょうか。リール竿の仕掛けを置いたまま、
のべ竿を出します。
仕掛けは胴付き仕掛けの下にらせんです。
仕掛けを振り込み、
水面近くをテンションフォールで
手元まで探ります。
・・・・・・・
もはや入れ食いです。
なんの小細工も要りません。
他の釣りでもある事ですが、
時合ともなると、
これまで積み重ねてきた
数々のティップスは
無意味なものと化します。
だからといって、
”つまらない”
とはなりません。
とても楽しいです。
何故なら時合というものは
長く続かない事を知っているからです。
やはり、
入れ食いは止まりました。
辺りは薄暗くなり
一層冷え込みました。
寒さは感じませんでした。
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ビールのあてには充分です。
家族の夕食になる程、釣れました。
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釣るコツを
イチから知る事ができましたので、
ここで、答え合わせです。
常連さん、エサ屋で
タナの探し方や誘い方などを
教わりました。
案の定です。
私は遠回りをしていました。
答え合わせは
だいたい正解でした。
聞いておけばその日から
数多く釣れていたでしょうね。
でも、いいのです。
これが私の楽しみ方ですから。
~ワカサギ釣り(終)
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