【文学賞】地味だけど滋味なドゥマゴ賞が今年も決まった!!
今年もドゥマゴ賞が決まった。
去年もドゥマゴ賞が決まった時は
ここで記事にした記憶があります。
あるんですが、正直、ほとんど
反響もなかった気がするんです。
私が書くからイケないのかぁ?(汗)。
ドゥマゴ賞は、毎年、
一人の作家によって、
一冊の本に授与される、
日本でも立派な文学賞です。
今年は第33回めでした。
なかなか歴史があるんですね。
でも、ドゥマゴ賞受賞!
といったPOPを添えられても、
書店でばんばん売れるかというと、
それは非常に微妙でしょうね。
芥川賞とは大違いです。
小さな文学賞、とでもいいますか。
今年は、選定者は俵万智さん。
で、ドゥマゴ賞に選ばれたのは、
山崎ナオコーラさんの
『ミライの源氏物語』。
ちょっと面白そうじゃないですか。
第33回ドゥマゴ賞受賞で、
売れてくれるかなあ。
ちなみに、去年の第32回は、
選定者はロバート・キャンベルさん。
授与されたのは、
木村紅美さんの『あなたに安全な人』
木村紅美さんは、
地味だけど面白い本を書いて
もう10冊以上になりますか。
色川武大が好きと知って、
私は前から親近感をもっていましたが、
ドゥマゴ賞に選ばれたといって、
売れたとか書店で展開したとか、
そんな良い話は耳にしなかった。
芥川賞とはエラい違いです。
トホホホ。
その前の第31回は、
江國香織さんが選定者で、
選ばれたのは、堀川理万子の
『海のアトリエ』。
江國さん推薦だけど、
この本も、
売れたり話題になったなんて
噂は耳にしなかったなあ。
もしかして、
今、私たちは、自分の頭で
きちんと本を選んでいない?
芥川賞とか、
ユーチューブとか、
余分な付与価値で
本を選んでいるのか??
それは恐ろしいことです。
自分の目とか記憶とかセンスなどを、
知らず知らず、
信じていないんですから。
考え過ぎでしょうか?
それにしても、
ドゥマゴ賞に選ばれると、
売れない?なんて
変なジンクスが出てきたらヤだな。
いえいえ、そんな憶測は
毎年、一人で選んでる選定者にも、
バックアップしてる東急bunkamuraにも
失礼ですよね。
それに、
文学の世界には、
売れる売れないだけでは
計り知れない大切な側面が
あるはずなんです。
私も地味で滋味な本が好きな
偏愛タイプでしょうから、
ドゥマゴ賞みたいな
滋味な文学賞は大切にしたい。
今年の山崎ナオコーラさんの
『ミライの源氏物語』は
タイトルからして良さそうだ。
さっそく買いますよ〜。
それにしても、
文学賞については、
色々と考えさせられますね。
いつかしっかりした記事を
書いてみたいと思いました。