【森発言】日本の作家&文化人で森発言に抗議したのは?
自分の半径2メートルについて書く、
という信条ですが、今日だけは
森喜朗氏の話をしてみたく…。
今回、一番私が残念でショックなのは、
読書人、知識人、文筆家から
森さんへ批判や抵抗の声が
ほとんど上がらなかったこと。
なお、川上未映子さんと平野啓一郎さんは、
いち早く、批判を表面していました。
こんなにも見識のない政治家に
読書人が沈黙したままだったのは、
誠に恐ろしいことです。
中上健次がいたら?
江藤淳がいたら?
吉本隆明がいたら?
森さんはどうやら辞任するらしい。
彼をこんなに追い詰めたのは、
Twitterや海外大使館、また
世界の議員やアスリートたちが
声を上げ続けてくれたから。
日本人は、最初、黙ってた。
(私だってその一人だから、
偉そうなことはいえませんが)
最初に批判をあげて印象的だったのは、
元柔道家・山口香さんや乙武洋匡、田村淳。
今から批判に回るのは、
辞任が固まった後だから、
正直言って、遅きに失してしまう。
それにしても、
日頃から本を出す作家は、
ビジネス書籍作家はどうして、
反応があまりなかったのだろう?
社会的&政治的な批判行為は、
創作家には時に、本のイメージを
損なう場合がよくあります。
温かな作品を書く漫画家には
社会的な批判は読者イメージを壊す
場合があることもよくわかります。
そうした本を書いてる作者は
しないで良いんです。
しかし、それにしても、
ふだん、本や雑誌、ネット等で
数十万以上の読者やフォロワーを持つ
「文化人」がこんなにも
おとなしかったことは、
胸に刻んでおきたいと思います。
少なくとも、彼らは、
森発言を「口にする程大したことはない」
と判断したのと同じですから。
これからも、何か困ったら
海外大使館やネットに頑張って
もらうようになるのかなあ。汗。涙。