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米津玄師が好きな文学者は石川啄木、種田山頭火、宮沢賢治。当然か?意外か?納得か?

ミュージシャン・米津玄師。
たぶん、今いちばん人気、実力
ともにある米津玄師。

そんな彼の歌詞を聞いて
まずその独創性に
圧倒されていました。
優しくて悲しくて。
でも、実は深く影響された
3人の文学者がいることを、
米津玄師自身が語っていました。
9月上旬のテレビで。

その3人は、
宮沢賢治、石川啄木、種田山頭火。
おそらく、
彼の歌をこよなく愛するファンには
このメンバーは、
意外であったり、
感心したり、
改めて好きになったり、
感想はそれぞれでしょう。

私はビックリしたクチです。
深い。
とてつもなく深い。
おそらく米津玄師は
まだまだ何十曲も
作り出せる井戸を持ってますね。

宮沢賢治はさておき、
石川啄木と種田山頭火は
なかなか、ネガティブに
取られがちな歌人ですね。

種田山頭火は破滅型な生き方と
作品を残した人だし、
石川啄木は自己肯定が
ほとんどできなかった天才だ。

この2人を
子ども時代からコツコツ
読んでいたということは、
米津玄師が
子ども時代から、学校や地域などに
居場所がなかった人なのでしょう。

石川啄木や種田山頭火の
生きる悲しみが 
染み入る子どもだった米津さんには、
こんな私でさえ、
エールを送りたくなるくらい
辛かったであろうと心配になる…。

それに対して、
米津玄師は都合が良い自己啓発などで
帳尻を合わせていないで来た。
だから、あんな歌詞が書ける。
都合よく生きて来なかった。
そこが凄い。
そこが深い。
辛さや悲しみを
帳尻を都合よく合わせようとする
本や声や傾向に溢れるこの世の中で。

たいていは、
石川啄木や種田山頭火を
子ども時代から読んでしまう
悲しみの人であっても、
現在の、なんとなく、
暗さを避ける傾向に
つい牽引されてしまうものです。

でも、悲しみは美しい感情です。
無理に変えなくてもいい。
美しいものの原石だから。

そんな風に、
米津さんの好きな3人の文学者を
聞いて以来、
悲しみを大切にしよう
直さなくてもいいんだ!
そんな、複雑な勇気を貰いました(笑)。

悲しみは美しい感情。

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