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【書く】表現力とはどんなチカラか?

表現力。
最近、やっと表現力とは何か?
わかった気がする。

最近ハマっているドラマ
『きのう何食べた?』で
シロさん(西島秀俊)の母親役の
女優・梶芽衣子さん。
マツコ・デラックスも称賛する
名優です。
彼女の、顔の表情、
身体の身ぶり、
漂わす品や気配、、、
特に顔の表情は何十通りもの
ニュアンスを演じている。
人間の感情の細やかなニュアンスを 演じ分ける旨さは抜群。

よく「井上真央は、
2種類の顔つきしかできない女優だ」
なんて、以前は言われてましたね。
今はもう井上真央も上達してますが。
ニュアンスの種類が
乏しいというのが、
下手な女優への定型文でした。

それに対して、
色んなニュアンスを
演じ分けられる人が
表現力が高い人ということになる。

梶芽衣子の演技を観てると
うまいなあ〜とため息が出る。
そうやってドラマを観てると、
彼女以外の俳優はまだまだ
顔の表情も
ニュアンスの種類も、
そんなに多くないことがわかり、
演技の難しさを痛感させられる。
なるほど、梶芽衣子は
高い表現力があるというのは、
そういうことかと合点がいった。

表現力。

これは、文章の世界にも、
同じことが言えるでしょうね。

上手い書き手というのは、
何通り、何十通りもの
ニュアンスを書き分けたり、
複雑なニュアンスを書けたり、、、。
それこそが表現力、
と言えるのでしょうね。
 
やたら単調で、
様々なニュアンスを
書き分けたりできないなら、
読んでいる読者は、
ちょっと飽きてしまいますよね。
それは表現力がない文章、
ということになるのでしょうか。

ニュアンスや表情を
自在に操りながら、
何十、何百通りものニュアンスを
読む人に伝えること。

それがすなわち表現力ですね。

梶芽衣子の名演技から
やっと私は表現の魅力、
表現の難しさについて、
なんとか理解できた気がします。

作家で言うと、
やはり様々なニュアンスを
書き分けている書き手は、
その旨さに惹かれますね。

村上春樹が凄いのは、
まさに、彼の表現力が
とても何通りものニュアンスを
照らし出し、魅力的だからですね。

ちなみに、
どんな練習をしたら、
文章の表現力を体得できるのか?

表現力の大半は、
リズムと言い換えてもいいでしょう。
しかし、その肝心のリズムが
どうしたら身につくかは
謎なのかもしれません。
何千、何万もの本を読めば
無数のニュアンスを書き分ける力が
身につくかもしれません。
でも、読むだけでは、
身につかないかもしれません。

ただ、文章の表現力について、
梶芽衣子の演技を観てると
少し分かってきた気がします。

表現力。
それはニュアンスの無数の再現力、
ということか。

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