【ブレイクスルー】書けない時は掃除をしよう?!
今日は、あまりに朝イチで
感動したので、その新聞の
引用から始めたいと思います。
1月28日、朝日新聞コラム
鷲田清一「折々のことば」より。
『それよりも、掃除をします』
仙台の小さな書店にて
「開業してすぐコロナ禍になったが、辛抱強く店を開いてきた。特別な工夫とかしたの?と訊くと、持ちかけられたイベントに乗りもしたが、最後はやっぱり『店の中に手をかける』ことだったと店主は言う。
掃除をしたり、本を少し動かしたり、本の紹介文を書き、それを買ってもらった本の袋にそっといれたり。
そんな小さなことを重ねているうち店はまた動きだすみたいと。」
なんなんでしょう。
この清々しいモットーは。
掃除をし、
本の紹介文をさりげなく袋に入れ、
本を少しだけ動かす。
やれ、ユーチューブをしたり、
やれ、読書会をしようとか、
やれ、トークイベントをしようとか、
やれ、オリジナルの棚の並べ方を
研究しなくては、とか、
私は今まで、世の中で
目につきやすい方法をやらねば、
このままでは本屋さんはみんな、
世の中の端っこに追いやられてしまう、
と思ってきたし、
そんな危惧を、このnoteでも書いて
きたつもりでしたが、
それだけが、解決方法ではなかった。
いや、大事なのは、この書店の
店主さんのモットーだろう。
これは小さな本屋さんの、
意地でもあり、誇りでもあるでしょう。
「それよりも、掃除をします。」
こんなに力強く、また、地に足が
ついた解決方法を私は今まで
思いもしませんでした。
たしかに。
たしかに。
打倒アマゾンの秘策へのヒントは、
これかもしれない。
道理で、いくら、このnoteで
取次問屋の弊害とか、
返品システムの問題とか、
本屋と出版社の取り分の是正とか
書いてみても、皆さんの心をうつ
記事にはならなかった訳です(汗)。
まずは、店内が綺麗であること。
お客さんが入ってきてもらうための
第一の条件は、やはり
お店が綺麗であることですね。
散らかりまくりの部屋に棲む
私みたいな非常識な人間には、
目からウロコでもあり、
綺麗であることの大切さに
改めて気づかせてもらいました。
それから、本の紹介文をさりげなく、
買ってもらった本の袋にいれておくのも
一見、地味ですが、
とっても有効な対策ですね。
これをやり続けるには
大変な手間と愛が必要です。
この本屋さんが書く本の紹介文って、
どんなのでしょうね?
ぜひ読んでみたい。
悩んだり、考えたりする前に、
手を動かし、足を動かし、
店内をお掃除する。
活字好きな頭でっかちは、
つい、悩んだり考えたりすることに、
集中しがちですが、
作家・開高健はよく言いました。
まずは手を動かしなさい、
足を動かしなさい、と。
開高健は、しばしば
行動派作家と言われましたが、
彼は行動をしようとして
世界各地に行ったというより、
よく書くために、
足を動かし、
手を動かしたんだろうなあ。
まずはお掃除をする。
パソコンやスマホに向かい、
なかなか上手く書けない場合、
身の回りを掃除しましょうか、
これからは(笑)。
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